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結論:外壁塗装の助成金は、実在する自治体もあれば、ない自治体もあります。「嘘」と感じるのは、条件を知らないまま「どこでも使える」と受け取ってしまうためです。国の制度には外壁の塗り替えだけを対象にしたものが見当たらず、自治体の制度は市区町村ごとに有無も条件も異なります。業者から「助成金で安くなる」と言われたら、契約の前に、お住まいの自治体の公式ページで確かめてください。
この記事では、神戸市・世田谷区・川口市・加須市の公式情報を実例にして、「ある・ない」の分かれ目を整理します。あわせて、国民生活センターの注意喚起と、勧誘を受けたときの確認手順をまとめます。
外壁塗装の助成金は嘘ではない|ただし条件つきで、ない市もある

助成金そのものは、嘘とは言い切れません。自治体によっては、外壁塗装を含む住宅リフォーム全般を補助しています。一方で、外壁塗装への補助を一切行っていない自治体もあります。
つまり、正しい見方は「どの自治体に住んでいるか」「どんな工事か」「いつ申請するか」の3点で決まる、というものです。同じ外壁塗装でも、川口市では対象になり、神戸市では対象外になります。
国の制度についても同じです。このサイトの 外壁塗装の助成金の解説 では、国の大きな補助事業は窓や壁の断熱改修が中心で、塗装だけを対象にした記載は見当たらない点を整理しています。
「助成金は嘘」と言われる4つの理由
「嘘だった」という声が出やすいのは、次の4つが重なるときです。どれも制度が偽物という意味ではなく、条件の見落としで起きます。
| 理由 | 具体的な中身 |
|---|---|
| 自治体に制度がない | 神戸市のように、一般的なリフォームの補助を行っていない市がある |
| 制度がなくなった・対象から外れた | 世田谷区は令和8年度に、外壁塗装を補助の対象から外した |
| 申請の順番を間違える | 交付決定の前に着工すると対象外になる市が多い |
| 業者・住宅の条件に合わない | 市内に本社や事業所がある業者に限る市がある |
このほか、予算に達した時点で受付が終わる制度もあります。年度の後半に申し込むと、すでに終了していることがあります。
実例で見る「ある市・ない市」|神戸市・世田谷区・川口市・加須市

同じ「外壁塗装」でも、自治体で扱いがここまで違います。各市の公式ページで読み取れる内容を、表にまとめました。
| 自治体 | 外壁塗装への補助 | 公式ページの記載 |
|---|---|---|
| 神戸市 | なし | 「外壁塗装や屋根の改修などの一般的なリフォームの補助は行っていません。」 |
| 世田谷区(令和8年度) | 対象外 | 「住宅の外壁塗装」は補助対象にならないと明記。令和7年度は対象だった |
| 川口市(令和8年度) | あり | 工事費の5%、最大10万円。外壁の塗装を含む |
| 加須市 | あり | 税抜の工事金額の5%、上限5万円。対象工事の例に外壁塗装 |
神戸市と世田谷区:制度がない、または外れた例
神戸市の公式FAQは、他の自治体では補助がある場合もあるとしつつ、神戸市では行っていないと回答しています。市の補助事業としては、住宅の耐震改修が案内されています。
世田谷区は、令和8年度のエコ住宅補助金で、断熱材の設置や住宅の外壁塗装などを補助の対象にしていません。令和7年度の情報を見て計画した人は、見直しが必要です。屋根の高反射改修は、令和8年度の後期受付分から1棟10万円とされています。
川口市と加須市:制度はあるが、順番と業者の条件がある
川口市は、契約を結んだあと、施工の前に申請する制度です。公式ページは「交付決定前に着手している工事は対象外」と明記しています。受付期間は2026年8月6日から2027年1月29日で、先着順です。施工できるのは、川口市内に本社がある業者に限られます。
加須市は、工事着工の2週間前までの申請を求めています。対象は交付決定を受けたあとに着工する工事で、市内業者かどうかは見積書に書かれた住所で判断されます。
この2市は、いずれも「工事の前に申請する」点が共通です。契約や着工を急がされると、この順番を守れなくなります。
「助成金が使える」という勧誘で起きること|公的機関の注意喚起

助成金の話は、訪問販売などの勧誘で使われることがあります。国民生活センターは、屋根や外壁の点検を名目にした訪問勧誘(点検商法)について注意を呼びかけています。
2018年3月1日の発表によると、点検商法に関する相談は2016年度に2,400件でした。相談者は70歳代が31.6%、80歳代が27%を占めています。「このままでは大変なことになる」と不安をあおる手口が紹介されています。
2020年10月1日の発表では、「火災保険を使って自己負担なく住宅修理ができる」と勧誘する事業者の相談が取り上げられました。相談件数は2010年度の111件から、2019年度は2,684件に増えています。
これらの資料は、助成金ではなく点検商法や火災保険を扱っています。助成金を名目にした相談件数は、確認した範囲では公表数値を見つけられませんでした。ただ、「お金がかからない」と思わせて急いで契約させる構図は共通しています。
国民生活センターのアドバイスは、次のとおりです。
- 点検に来た業者への対応は避ける
- その場で契約しない
- 困ったときは、消費生活センターなどに相談する(全国共通の番号は188)
訪問販売への対応は、外壁塗装の訪問販売の断り方 でも手順を解説しています。
「助成金が使える」と言われたときの確認手順と、契約後の対応
勧誘を受けたら、次の順番で確かめます。1つでも答えられないときは、契約を急がないでください。
| 順番 | 確かめること | 確認先 |
|---|---|---|
| 1 | どの自治体の、何という制度か(名称) | 業者に口頭と書面で聞く |
| 2 | その制度が今年度も実施中か、受付が終わっていないか | 自治体の公式ページ、担当窓口 |
| 3 | 外壁塗装が対象工事に入っているか | 対象工事の一覧、交付要綱 |
| 4 | 申請者は誰か、いつまでに申請するか | 募集要項(着工前か、完了後か) |
| 5 | 市内業者などの業者要件に、依頼先が合うか | 募集要項、見積書の住所 |
制度名を聞いても答えない、または公式ページが見つからない場合は、助成金を前提にした契約は避けるのが安全です。
見積書は、助成金の有無にかかわらず、単価と数量が分かる形で受け取ります。見方は 外壁塗装の見積書の見方、複数社の比べ方は 相見積もりは何社が目安か を参照してください。
契約してしまったときのクーリング・オフ
訪問販売で契約した場合は、クーリング・オフを使える可能性があります。神奈川県の案内によると、訪問販売の期間は8日間で、契約書面を受け取った日を含めて数えます。通知は書面(はがきも可)または電磁的記録で行います。
書面で送るときは、特定記録郵便や簡易書留など、記録が残る方法が勧められています。コピーと送付の記録は手元に保管しておきます。迷ったら、消費生活センター(188)に相談してください。
【関連】お住まいの地域の助成金・業者情報を調べる
実例に使った自治体のページと、都道府県ごとの制度比較を用意しています。お住まいの地域に近いページから、最新の受付状況を確かめてください。
お住まいの地域の助成金・塗装業者を調べる
外壁塗装の助成金は市区町村ごとに条件も受付時期も違います。当サイトでは37都道府県・161市区町について、自治体の公式資料で制度を確かめ、気候の平年値・住宅統計・塗装工事業の許可業者とあわせて掲載しています。
- 北海道・東北:北海道(3市区町)/岩手県(1市区町)/宮城県(1市区町)/秋田県(1市区町)/山形県(1市区町)/福島県(2市区町)
- 関東:茨城県(12市区町)/栃木県(21市区町)/群馬県(10市区町)/埼玉県(17市区町)/千葉県(17市区町)/東京都(24市区町)/神奈川県(15市区町)
- 中部:新潟県(2市区町)/富山県(1市区町)/福井県(1市区町)/長野県(1市区町)/岐阜県(1市区町)/静岡県(2市区町)/愛知県(3市区町)
- 近畿:三重県(1市区町)/滋賀県(1市区町)/兵庫県(3市区町)/和歌山県(1市区町)
- 中国・四国:岡山県(1市区町)/広島県(3市区町)/山口県(2市区町)/徳島県(1市区町)/香川県(1市区町)/愛媛県(1市区町)
- 九州・沖縄:福岡県(3市区町)/佐賀県(1市区町)/長崎県(2市区町)/熊本県(1市区町)/大分県(1市区町)/宮崎県(1市区町)/鹿児島県(1市区町)
よくある質問
外壁塗装の助成金は全国どこでも使えますか?
使えるとは限りません。国には外壁塗装だけを対象にした制度が見当たらず、自治体ごとに制度の有無が分かれます。神戸市のように補助を行わない市もあります。
業者が「助成金の申請を代行する」と言っています。信用してよいですか?
申請の代行自体は、自治体が認めている場合もあります。ただし、申請者は工事を依頼する本人であることが一般的です。制度名と窓口を聞き、自治体の公式ページで条件を確かめてから契約してください。
助成金が出る前提で、先に契約・着工してもよいですか?
おすすめしません。川口市や加須市のように、交付決定の前に着工した工事は対象外とする制度があります。契約の時期は、公式ページの申請の順番に合わせます。
昨年は補助があった地域です。今年も使えますか?
年度ごとに内容が変わります。世田谷区は令和8年度から、外壁塗装を補助の対象から外しました。あらためて今年度の情報を、自治体の公式ページで確かめてください。
助成金がない地域では、費用を抑える方法はありませんか?
補助に頼らず、複数社の見積もりを比べる方法があります。見積書の内訳を同じ条件にそろえて比べると、金額の差の理由が見えやすくなります。
まとめ
外壁塗装の助成金は、実在する地域もあれば、ない地域もあります。「嘘」かどうかは、自治体・工事の内容・申請の順番で決まります。
勧誘を受けたら、制度名を聞き、自治体の公式ページで確かめます。その場で契約せず、申請の順番を守ることが、いちばんの備えになります。
出典・確認日
- 神戸市「外壁塗装や屋根の改修工事の補助はありますか。」(FAQ No.2035)
https://faq.city.kobe.lg.jp/faq/show/2035?site_domain=default 確認日:2026-10-05 - 世田谷区「令和8年度 エコ住宅補助金」
https://www.city.setagaya.lg.jp/02240/31250.html 確認日:2026-10-05 - 川口市「令和8年度川口市住宅リフォーム補助金」
https://www.city.kawaguchi.lg.jp/soshiki/01130/040/2_2/48993.html 確認日:2026-10-05 - 加須市「住宅改修等資金助成制度のご案内」
https://www.city.kazo.lg.jp/soshiki/sangyoukoyou/syoukoushinkou/5589.html 確認日:2026-10-05 - 国民生活センター「点検商法に関する注意喚起」(2018年3月1日)
https://www.kokusen.go.jp/news/data/n-20180301_1.html 確認日:2026-10-05 - 国民生活センター「火災保険を使った住宅修理に関する注意喚起」(2020年10月1日)
https://www.kokusen.go.jp/news/data/n-20201001_1.html 確認日:2026-10-05 - 神奈川県「クーリング・オフのしくみ」
https://www.pref.kanagawa.jp/docs/r7b/cnt/f370211/index.html 確認日:2026-10-05

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