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埼玉県の塗装・住宅改修の補助制度は、市ごとに対象工事と申請の順番が異なります。県内どこでも同じ補助金が使えるわけではありません。このページでは18市の制度を整理しています。このうちさいたま市には、外壁の塗り替えに使える市の助成制度がありません。草加市は市役所ではなく草加地域経済活性化事業実行委員会が実施する補助で、塗り替えも対象ですが、申請するのは認定を受けた施工業者です。公式資料を確認した日は、草加市が2026年10月14日、さいたま市が2026年10月2日、川口・熊谷・加須の3市が2026年9月28日、そのほかの13市が2026年9月14日までです。県内全市町村を網羅した一覧ではありません。
18市の制度を比較する
| 市 | 工事・住宅の対象 | 補助額 | 確認時の受付状況 |
|---|---|---|---|
| 川越市 | 通常の外壁改修 | 対象工事費の5%、上限5万円 | 後期受付前 |
| 越谷市 | 外壁塗装 | 対象工事費の20%、上限10万円 | 第2期受付前 |
| 草加市 | 屋根・外壁・内装の塗替え等(実行委員会の認定事業者が施工・申請) | 工事請負金額の20%を割引。補助金額は1工事5千円以上10万円以内 | 前期(5月7日〜5月29日)締切済み。後期(11月5日・6日)は補助金予算残額がある場合のみ実施 |
| 春日部市 | 外壁塗装(市内業者限定、受付終了) | 対象工事費の10%、上限10万円 | 2026年度受付終了(予算到達) |
| 狭山市 | 外壁改修(募集終了) | 対象工事費の5%、上限10万円 | 募集期間終了・当選者と繰上げ結果公表済み |
| 富士見市 | 外壁塗装 | 対象工事費の5%、上限10万円 | 公式に受付終了の表示なし(予算残額未確認) |
| 北本市 | 外壁改修・塗装 | 対象工事費の5%、上限10万円(別居親子の同居条件を満たす場合、上限5万円加算) | 公式に受付終了の表示なし(予算残額未確認) |
| 行田市 | 外壁塗装 | 対象工事費の5%、上限10万円 | 令和8年度制度掲載(予算残額未確認) |
| 久喜市 | 屋根限定 | 屋根用高遮熱塗装1㎡当たり400円、上限2万円(千円未満切捨て) | 受付期間内・先着順ではない |
| 深谷市 | 農地利用・移住等の限定改修 | 対象工事費の50%、上限60万円(新規就農する移住者は上限80万円) | 公式に受付終了の表示なし(予算残額未確認) |
| 所沢市 | 断熱材改修 | 外壁断熱:全面施工10万円/部分施工4万円。対象7項目の基本合算上限30万円。条件別加算あり | 2026年9月9日公表の予算執行率80% |
| 上尾市 | 登録断熱材による壁・床・天井等の断熱。塗装単独は対象外 | 躯体断熱1平方メートル当たり1,600円、開口部と合わせ上限10万円 | 2026年9月7日に予算到達で受付終了 |
| 桶川市 | 市内業者による外壁改修・塗装 | 税抜工事費の5%、上限10万円 | 2026年4月1日受付開始。交付決定前着工不可、2027年3月19日までに完了 |
| 鴻巣市 | 市内に主たる事業所を置く業者による外壁塗装等 | 税抜工事費の5%、上限10万円。対象世帯は2万円加算 | 2026年4月1日受付開始。交付決定前着工不可、2027年3月31日までに完了 |
| 川口市 | 外壁の改修(修繕、塗装、張替え)。市内に本社がある業者か市内在住の個人事業主の施工 | 税込20万円以上の工事費の5%、上限10万円(千円未満切捨て) | 後期受付期間内(2026年8月6日〜2027年1月29日、窓口で先着順、予算到達で終了) |
| 熊谷市 | 外壁の改修(塗装含む)。市内に本店・支店・営業所がある事業者の施工 | 税抜20万円以上の工事費の5%、限度額10万円(千円未満切捨て)。地域電子マネー「クマPAY」で交付 | 受付期間内(2026年4月1日〜2027年3月31日、予算の範囲内。残額は非公表) |
| 加須市 | 外壁塗装など。市内に事業所がある業者の施工、5か年度に1回 | 税抜の対象工事金額(20万円以上)の5%、上限5万円(千円未満切捨て) | 受付期間・予算残の表示なし、受付終了の告知なし |
| さいたま市 | 外壁塗装に使える市の制度なし(市の住宅リフォーム助成は耐震・バリアフリー・省エネ断熱の3分野) | なし | 外壁の工事が必須だった断熱改修(全体)は2026年6月26日に令和8年度の受付終了 |
金額は上限や対象経費の条件を含みます。各市ページの公式出典で、住宅・施工者・申請者の条件を確認してください。受付終了の制度を現在使えるものとして紹介せず、予算残額が未確認の場合はその旨を記載しています。表の受付状況は、草加市が2026年10月14日時点、さいたま市が2026年10月2日時点、川口・熊谷・加須が2026年9月28日時点、そのほかの市が2026年9月14日までに確認した時点のものです。
申請のタイミングで分ける
川越・越谷・富士見などは交付決定後の着工が基本です。川越の2026年度後期は10月1日〜12月28日の本申請で、施工業者が申請する運用です。越谷の第2期は11月2日〜16日に受け付け、予算超過時は抽選になります。
川口と加須も交付決定を待って着工する制度ですが、申請できる時期が異なります。川口は工事の契約を結んだ後、着工前に窓口へ申請し、交付決定通知書を受け取ってから足場を組みます。契約書の着工予定日が申請日から市の9営業日以内になっていると対象外になるため、工期は余裕を持たせて決めます。加須は着工の2週間前までに申請し、交付決定を受けた後に着工します。塗る面をすべて写した改修前の写真も申請時に必要です。
北本は工事完了後90日以内、かつ年度末までの申請です。行田は工事完了と支払いの後に申請します。いずれも着工前写真など、工事前の準備を省くことはできません。
熊谷も工事と支払いが終わってから申請する制度で、市へ事前に届け出る手続きはありません。工事完了日の翌日から90日以内に申請し、補助はクマPAYで受け取ります。ただし着工前の写真が必須で、撮らずに工事を始めると申請できなくなります。
久喜は着工前・後どちらでも申請できますが、屋根用高遮熱塗装の引渡し対象期間と12月25日必着の受付期限があります。申請が先着順ではない点も、他市と異なります。
草加は、施主が自分で交付申請書を出す制度ではありません。実行委員会の認定を受けた市内の施工業者が補助金交付申請書を提出し、施主は請負額から20%を差し引いた金額で契約します。申請額の合計が予算を上回れば抽選で交付先が決まります。令和8年度の前期は5月29日に締め切られました。11月5日・6日の後期は、事業計画に「補助金予算残額がある場合のみ実施」と書かれ、10月14日の時点で実施の発表はありません。後期が開かれた場合でも、工事は令和9年1月29日までの施工期間に収める必要があります。
一般塗装と省エネ改修を混同しない
久喜の補助対象は屋根用高遮熱塗装で、一般の外壁塗装へ面積を広げることはできません。所沢の外壁項目は基準を満たす断熱材の施工で、遮熱塗料を塗るだけの工事とは区別します。深谷の制度には移住・農地利用・空き家などの条件があり、現在の自宅を通常どおり塗り替えるだけで使える制度ではありません。
さいたま市の省エネ・断熱住宅普及促進補助金で外壁に関わるのは「断熱改修(全体)」で、断熱等級5以上の認証を取り、躯体(外壁等)の工事を行うことが条件でした。塗り替えだけの工事が当てはまる区分ではなく、令和8年度は6月26日に受付を終えています。埼玉県の窓断熱リフォーム支援事業も、予算執行率が100%に達したため令和8年7月29日をもって申請受付を終了しました。県の家庭における省エネ・再エネ活用設備導入補助金は、蓄電池とエネファームの交付申請を引き続き受け付けていますが、太陽光発電設備と太陽熱利用システムは受付を終えており、外壁や断熱材の区分はありません。外壁や断熱材を対象にした県の住宅向け補助は見当たりません。壁に断熱材を入れる改修なら国のみらいエコ住宅2026事業が候補になりますが、窓などの開口部の断熱改修と組み合わせることが前提で、塗装は補助対象工事に含まれません。
18市を外壁の塗り替えとの関係で分けると、通常の外壁塗装・外壁改修を対象に含む市が13市(川越・越谷・草加・春日部・狭山・富士見・北本・行田・桶川・鴻巣・川口・熊谷・加須。うち春日部は受付終了、狭山は募集終了、草加は実行委員会方式)、屋根の高遮熱塗装に限る市が久喜、移住・農地利用などの条件つきが深谷、断熱材の改修だけが対象の市が所沢・上尾、外壁塗装に使える市の制度がない市がさいたまです。
県の許可名簿と市の施工業者要件を照合する
川越から鴻巣までの13市のページには、埼玉県の2026年7月31日現在の許可業者名簿で塗装工事業の掲載を確認した市内3社を記載しています。川口・熊谷・加須の3市のページは、国土交通省の建設業者検索(2026年9月28日確認)で許可番号を照合した市内3社です。さいたま市のページも同じ検索(2026年10月2日確認)で、市内に主たる営業所がある3社を区が重ならないよう選んでいます。草加市のページは同じ検索(2026年10月14日確認)で、市内に営業所があり塗装工事業の許可を持つ3社を載せています。許可番号の確認と、補助制度の本社所在地・事業所所在地・届出要件の確認は別です。比較サービスを利用した場合にも、紹介業者が補助要件を満たすとは限りません。
施工者の要件も市ごとに違います。川口は市内に本社がある業者か市内在住の個人事業主に限られ、支店や営業所だけでは対象外です。熊谷は市内に本店・支店・営業所があれば足り、支店の場合は契約書や領収書で市内の支店が請け負ったと分かるようにします。加須は市内に事業所があるかを見積書に書かれた住所で判断します。草加は、市内に本社または営業所等がある中小企業者のうち、実行委員会の認定を受けた事業者に限られます。許可を持つ塗装店でも認定がなければ割引は使えないため、実行委員会の認定事業所検索で社名を確かめます。
出典:埼玉県・建設業許可業者名簿。工事仕様、住宅外壁への対応、申請書類への協力範囲、契約時点の許可内容を各社へ確認してください。
気候と住宅統計の読み方
このページで取り上げる1991〜2020年の年間降水量は、鴻巣1,238.8mm、熊谷1,305.8mm、久喜1,321.4mm、越谷1,366.9mm、さいたま1,371.3mm、所沢1,529.5mmです。同じ県内でも観測地点によって差があり、近隣観測所の数値を市内全域の実測値と扱うことはできません。各市ページに観測所と出典、雪の参考値を明記しています。
川口市のページはさいたま、熊谷市のページは熊谷、加須市のページは久喜、草加市のページは北隣の越谷の観測所の平年値を使っています。越谷観測所も雪の観測項目がなく、年降雪深は統計なしです。さいたま市のページは市内にあるさいたま観測所の値で、この観測所には雪の観測項目がなく、年降雪深は統計なしです。熊谷観測所には雪の統計もあり、年降雪深16cm、最深積雪9cmです。市役所から概略海岸線までの計算値は川口約15km、草加約20km、さいたま約25km、加須約55km、熊谷約65kmで、個々の住宅の塩害を判定する値ではありません。
住宅の建築時期は、令和5年住宅・土地統計調査 第9-2表の居住世帯のある住宅を対象にしています。空き家を含む総住宅数や、塗装の必要件数を表す統計ではありません。居住世帯のある住宅に占める一戸建ての割合は、川口41.53%、草加42.37%、さいたま44.23%、熊谷74.16%、加須78.55%で、同じ県内でも住宅の構成に大きな差があります。築年数だけで劣化や補助対象を判断せず、個別の建築書類と現地調査を合わせて確認しましょう。
よくある質問
埼玉県内ならどの市の助成金でも申請できますか?
各市の制度には市内居住・所有住宅・施工業者などの要件があります。隣の市に制度があっても、自宅の工事にそのまま利用できるわけではありません。
補助金がない市では見積もり比較をする意味がありませんか?
補助の有無にかかわらず、補修範囲・面積・塗料・足場・追加費用の条件をそろえて比較することが大切です。受給できるか不明な補助金を差し引かず、支払総額も確認してください。
さいたま市で外壁塗装に使える市の助成金はありますか?
ありません。市が案内する住宅リフォーム助成は、耐震改修・アスベスト除去、高齢者・障害者向けのバリアフリー化、省エネ・断熱住宅普及促進補助金に限られます。外壁の工事を求めていた断熱改修(全体)も、令和8年度は6月26日で締め切られました。
工事が終わってから申請できる市はありますか?
熊谷・北本・行田は工事完了後に申請します。熊谷は工事完了日の翌日から90日以内が期限で、着工前の写真が必要です。川口・加須・川越などは交付決定の前に着工すると対象外になるため、どちらの型かを契約前に確かめてください。
草加市の補助は施主が自分で申し込めますか?
申し込めません。補助金交付申請書を実行委員会に出すのは認定を受けた市内の施工業者で、施主は割引後の金額で契約します。11月5日・6日の後期受付は予算残額がある場合だけ行われ、10月14日時点で実施は決まっていません。
受付終了の制度は来年再開しますか?
翌年度の募集は予算や制度改定によるため、継続を保証できません。公式発表を確認し、補修を待てるかは住宅の状態を調べて判断してください。
お住まいの市の条件から確認する
上の市別一覧から、対象工事・申請順序・必要書類を確認してください。現地調査では外壁だけでなく、目地や窓周り、屋根・付帯部を含む範囲を明確にして見積もりを依頼しましょう。
