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福島県で市別ページを用意しているのは、いわき市、福島市、郡山市の3市です。いわき市は個人住宅の改修で、バリアフリーなどの必須工事に外壁工事を組み合わせる制度です。福島市は、空き家を取得して移り住む移住者・新婚世帯・子育て世帯のリフォームを支援します。郡山市には、住んでいる家の外壁塗装に使える市の制度が見当たりません。
同じ県内でも、対象になる住宅と人がまったく違います。県そのものも、住んでいる住宅の塗装工事への補助金はないと公式に書いています。どれに当てはまるかを先に決めてから、市別ページで条件を確認してください。
3市の制度の違い
| 項目 | いわき市 | 福島市 | 郡山市 |
|---|---|---|---|
| 制度 | いわき市個人住宅優良ストック形成支援事業 | 福島市空き家リフォーム支援事業補助金 | 自宅の塗装に使える制度は見当たらない |
| 対象の住宅 | 市内の個人住宅(詳しい条件は市別ページ) | 1年以上使われていない空き家 | 空き家改修は交流施設などの地域活用に限る |
| 補助 | 対象工事費の10%・上限15万円 | 要した費用の2分の1・上限150万円(条件により20万円加算) | 地域活用改修は3分の2・上限40万円 |
| 外壁の扱い | 外壁塗装だけは対象外。必須工事を1つ以上含める | 外壁の修繕・補強と外壁の断熱改修が対象 | 住むための改修は対象外 |
| 受付 | 9月30日で受付終了(2026年10月1日確認) | 2027年1月29日まで先着(一般住宅11件程度) | 地域活用改修は2026年11月30日まで(10月31日確認) |
いわき市の令和8年度の受付は9月30日で終了しました(2026年10月1日確認)。福島市は受付期間が長い一方、件数が少ないため、期限より前に受付が終わる場合があります。郡山市の空家地域活用改修費補助金は、滞在体験施設や交流施設などとして10年以上使う改修が対象なので、自宅や住むための空き家の塗り替えには当てはまりません。
福島県が明記している「塗装の補助金はない」
県の建築指導課は「『外壁・屋根の塗装工事に補助金がでる』というネット広告に注意してください」というページ(2026年4月8日更新)で、次のように書いています。
県において、今お住まいの住宅の外壁・屋根の塗装工事、外壁の貼り替え工事、屋根の葺き替え工事に対する補助金はありません。
県の補助で自宅の塗り替えが安くなる、という広告や勧誘は、この記載と食い違います。いっぽう同じページは、福島県空き家対策総合支援事業と市町村の空き家改修補助の両方の対象になる空き家の改修なら、外壁・屋根の塗装に補助の可能性があるとしています。
この空き家支援は市町村の制度に申請する形で、県への申請は不要です。県が2026年7月にまとめた中通りの市町村一覧では、県北に福島市空き家リフォーム支援事業が載っています。県中の欄に郡山市の名前はなく、郡山市ではこの連携の改修補助を前提にできません。
県の多世代同居・近居推進事業は、令和8年度の募集が終了しています(ページの表記は「今年度の募集は終了しました。」、2026年10月31日確認)。
申請できる人の条件
いわき市は、市内の個人住宅の改修が対象です。市が定める必須工事(バリアフリーや省エネなど)を1つ以上含め、税込10万円以上の工事を市内の業者に頼みます。
福島市は、空き家を所有する個人のうち、県外からの移住者、新婚世帯(婚姻届から5年以内で夫婦のいずれかが39歳以下)、子育て世帯のいずれかに当たる人が対象です。県内のほかの市町村から福島市へ移る人は移住者に入らないため、新婚か子育ての区分に当たるかを確かめます。
郡山市で自宅に使える市の補助は、耐震、ゼロカーボン(蓄電池やエコキュートなどの設備)、高齢者のバリアフリー改修といった制度に限られます。耐震改修の令和8年度第2回受付は8月31日で終わり、10月31日時点のページに再募集の案内はありません。
工事と申請の順番
福島市は交付決定前に契約した工事、いわき市は交付決定前に着手した工事が補助の対象外です。いわき市で契約の時期に迷う場合は市に確認します。福島市ではこれに加えて、交付申請の時点ではまだ空き家に住民票を移していないことが条件で、住民票は実績報告までに移します(市のフロー図では工事と支払いの後)。
いわき市は2027年2月26日までの完了、福島市は2027年2月26日までの事業完了と、完了から30日以内(2月末日が上限)の実績報告が求められます。
郡山市の耐震改修は、申請前に工事契約をした人が対象外です。耐震改修に関連しない工事費用も補助されないため、壁の補強と一緒に外壁を塗り直すなら、見積書で補強分と仕上げ分を分けてもらいます。
沿岸のいわき市、盆地の福島市と郡山市
| 市 | 観測所 | 年降水量 | 年降雪深合計 | 市役所から概略海岸線まで | 一戸建て(比率) |
|---|---|---|---|---|---|
| いわき市 | 小名浜 | 1,440.7mm | 9cm | 約10km | 97,130戸(69.83%) |
| 福島市 | 福島 | 1,207mm | 122cm | 約45km | 76,700戸(63.46%) |
| 郡山市 | 郡山 | 1,143.3mm | 統計なし | 約60km | 78,070戸(55.98%) |
気象値は各市内の観測所の1991〜2020年平年値、住宅は令和5年住宅・土地統計調査の値です。太平洋に面したいわき市は雪が少なく、海沿いでは金属部のさびに注意が要ります。福島市は海から40km以上離れた盆地で、雪と冬の凍結による外壁のひびを確認したい地域です。郡山の観測所には降雪深の観測項目がありません。3市のなかで雨は最も少ない一方、昼夜の気温差が大きく、目地のシーリングの傷みに目を配りたい内陸です。
3市とも一戸建ての比率は5割を超え、いわき市と福島市は6割以上です。郡山市は一戸建ての建築時期で2011〜2020年が最も多く、最初の塗り替えを迎える家が増えていきます。なお福島市の制度が対象にする空き家は、この「人が住んでいる住宅」の統計には含まれません。
| 市 | 塗装工事業の許可を確認した事業者(許可番号) |
|---|---|
| いわき市 | クレハ建設株式会社(国土交通大臣許可 第307号)、常磐開発株式会社(国土交通大臣許可 第1143号)、いわきレジン株式会社(国土交通大臣許可 第13263号) |
| 福島市 | 有限会社大石塗装店(福島県知事許可 第034272号)、有限会社白坂塗装店(福島県知事許可 第016954号)、有限会社菅野塗装店(福島県知事許可 第016548号) |
| 郡山市 | 早川塗装(福島県知事許可 第023505号)、株式会社西條塗装(福島県知事許可 第033564号)、大一塗装株式会社(福島県知事許可 第029449号) |
各社の所在地・電話は市別ページに載せています。許可は国土交通省の建設業者検索か都道府県等の公表名簿で確認したもので、掲載は推薦ではなく、当サイトとの提携関係もありません。
県内のほかの市町村で探すとき
福島県内の住宅改修の補助は、いわき市のように「必須工事と一緒なら外壁も対象」という形や、福島市のように「空き家の活用」に限る形があります。郡山市のように、自宅の外壁に向けた市の制度が見当たらない市もあります。外壁塗装だけを単独で対象にする制度かどうかは、対象工事の一覧と注意書きを読まないと分かりません。
県建築指導課の「国・県・市町村による住宅に関する補助等の支援制度」ページには、方部ごとの市町村の制度一覧が載っています。住む市町村の欄で、外壁やリフォームの語がある制度を探すのが近道です。移住や空き家の制度では、「県外からの転入」「空き家バンク」「婚姻からの年数」など、人の条件が細かく決まっています。住宅の条件と人の条件の両方を満たすかを確かめてから、見積を依頼します。
よくある質問
いわき市で外壁塗装だけを申請できますか?
できません。市が定める必須工事を1つ以上含めることが条件です。
福島市の補助は自宅の塗替えに使えますか?
使えません。1年以上使われていない空き家を所有し、住むためにリフォームする場合が対象です。
郡山市で自宅の外壁塗装に使える補助はありますか?
市の制度は見当たりません。県の令和8年度の市町村支援制度一覧でも、郡山市の欄に外壁やリフォームの制度は載っていません。
福島県の補助金で自宅を塗り替えられますか?
県は、住んでいる住宅の外壁・屋根の塗装工事に対する補助金はないと明記しています。空き家の改修なら、市町村の制度を通じて対象になる場合があります。
郡山市から福島市へ移る場合は移住者ですか?
移住者は県外から転入する人です。県内からの転居は、新婚世帯か子育て世帯に当たれば申請できます。
いわき市の受付はいつまでですか?
令和8年度の受付は9月30日で終了しました(2026年10月1日確認)。次の募集の有無は市のページで確認してください。
福島市の補助は最大いくらですか?
一般住宅で上限150万円です。空き家バンク物件を購入し、費用が300万円を超える場合は20万円が加算されます。
交付決定の前に業者と契約してもよいですか?
福島市は交付決定前の契約が対象外です。いわき市は交付決定前の着手が対象外なので、契約の時期は市に確認します。
まとめ
福島県の3市のうち、いわき市は個人住宅の改修で必須工事との組み合わせが条件、福島市は空き家を取得して住む移住者・新婚世帯・子育て世帯が対象です。郡山市には自宅の塗り替えに使える市の制度が見当たらず、県も住んでいる住宅の塗装に補助金はないとしています。外壁塗装の補助として数えられるのは、条件つきのいわき市と、空き家に限る福島市です。
いわき市は9月30日で今年度の受付を締め切りました。福島市は2027年1月29日までの先着ですが件数が少ないため、住民票を移す時期と交付決定後の契約という順番を押さえて、早めに相談してください。郡山市では補助を前提にせず、複数社の見積もりを比べて費用を判断します。
出典
- 各市の公式ページ・要綱・手引き(いわき市は2026年9月21日(受付状況は10月1日)、福島市は9月23日、郡山市は10月31日確認。リンクは市別ページに掲載)
- 福島県・「外壁・屋根の塗装工事に補助金がでる」というネット広告に注意してください(2026年10月31日確認)
- 福島県・空き家対策総合支援事業(2026年10月31日確認)
- 福島県・国・県・市町村による住宅に関する補助等の支援制度(2026年10月31日確認)
- 福島県・多世代同居・近居推進事業(2026年10月31日確認)
- 気象庁・過去の気象データ検索(平年値)
- e-Stat・令和5年住宅・土地統計調査 第9-2表
- 国土交通省・建設業者検索
- 国土地理院住所検索、Natural Earth海岸線(市役所基準の概算)
