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鳥取県の外壁塗装に助成金はある?県はRe NE-STの断熱改修、鳥取市は2地区限定の断熱補助【2026年】

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鳥取県内で外壁の塗り替えを考えている人に、まず押さえてほしいのは「塗装そのものにお金を出す県の制度は見当たらない」という点です。県が用意しているのは、壁や窓に断熱材や高性能な建材を入れて家の省エネ性能を上げる工事への補助で、仕上げの塗料を新しくするだけの工事は対象に入っていません。

県庁所在地の鳥取市でも、住み続けている家の塗り替えを補助する市の制度は、令和8年度の補助金一覧に載っていません。外壁にかかわる市の補助は、脱炭素先行地域に選ばれた若葉台北・若葉台南・佐治町の2地区に住む人の断熱改修と、中心市街地の空き家を直す人向けの補助に絞られます。

このページは鳥取市から掲載を始めており、県内のほかの市町村は今後追加していきます。それまでの間は、お住まいの市町村の住宅担当窓口に制度の有無を問い合わせてください。

目次

鳥取市・鳥取県・国の制度を一覧で比べる

「塗り替え」と「外壁の断熱」のどちらに使えるかで、制度を並べました。

地域・制度 自宅の外壁の塗り替え 外壁の断熱改修 使える範囲 補助の水準
鳥取市・脱炭素先行地域づくり既存住宅断熱改修促進事業 記載なし 対象(熱抵抗値2.7以上の断熱材) 若葉台北・若葉台南・佐治町の2地区 2/3・戸建て120万円
鳥取市・まちなか空き家改修支援事業 「内外装改修工事費用」に含まれるか要確認 記載なし 中心市街地の空き家 1/2・50万円
鳥取県・とっとり健康省エネ住宅改修支援事業(Re NE-ST) 記載なし 対象 県内全域の既存戸建て 1/3・50万〜150万円
鳥取県・とっとり住まいる支援事業 記載なし 記載なし 県産材を一定量使う改修 最大50万円
国・みらいエコ住宅2026事業 対象外 開口部と組み合わせれば対象 平成28年12月31日以前に新築の住宅 40万〜100万円/戸

市の2地区の補助では、外壁サイディングなどの仕上げ材と仮設足場費が対象外経費に挙げられています。断熱材の工事にお金が出ても、塗装や張り替え、足場の費用は自分で負担する前提で考えます。

鳥取県のRe NE-STは県内どこでも使える断熱の補助

県の「とっとり健康省エネ住宅改修支援事業補助金」は、とっとり健康省エネ改修住宅『Re NE-ST』の名前で案内されています。既存の戸建て住宅を断熱改修する施主に、改修費の一部を出す仕組みです。

補助の対象になる経費は、外気に面する部分のガラス・窓・断熱材・玄関ドアの購入と工事の費用です。外壁に断熱材を入れる工事は含まれますが、塗装の記載はありません。玄関ドアだけを替える工事も対象外です。

改修の区分 求められる性能 補助率・1戸あたりの限度
全面改修等 UA値0.48以下 1/3・150万円
ゾーン改修 断熱区画内でUA値0.48以下 1/3・100万円
国省エネ基準改修 UA値0.87以下 1/3・50万円

設計と施工は県に登録された事業者が担当し、断熱工事(基礎を除く)に着手する前に交付申請を出します。申請の期限は毎年3月20日で、設計適合申請は断熱工事を始める日の14日前までに行います。県のQ&Aは、補助対象経費が重ならなければ国の補助と併用できるとしています。2026年10月10日時点で、県のページに受付終了の知らせは出ていません。

県産材の改修と、住宅を除く匠の技の事業

「とっとり住まいる支援事業」は、自ら所有して住む住宅を県産材で改修する場合に最大50万円を支援します。改修では算出額と工事費の2分の1の低いほうが支援額になり、県産材の外装仕上げ材を使えば見付面積1平方メートルあたり2千円が加わります。交付申請は令和9年3月19日まで受け付けています。木の外装材を使う工事が前提なので、塗料の塗り替えには当たりません。

「とっとり匠の技」活用リモデル事業には外壁の下見板張りや左官の区分がありますが、住宅を除く建築物が対象です。

出典:鳥取県・Re NE-ST 一般の方へ、鳥取県・とっとり住まいる支援事業、鳥取県・「とっとり匠の技」活用リモデル事業(2026年10月10日確認)

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鳥取市の制度の位置づけ:断熱は2地区、空き家は中心市街地

鳥取市が2026年7月1日に更新した「令和8年度補助金等交付要綱・補助金カルテ一覧」と、令和8年7月の「空き家利活用ガイドブック」に、持ち家の外壁塗装を対象にした制度は見当たりません。市が「補助はない」と書いたページもないため、一覧に載っていないことを根拠にしています。

外壁の断熱に使える市の補助は、環境省の交付金を財源にした脱炭素先行地域の事業です。対象は若葉台北一〜六丁目、若葉台南一〜七丁目、佐治町全域に住宅を持って住んでいる個人で、市内のほかの地域の家は使えません。居間か主たる居室を中心に改修し、外壁の断熱材は熱抵抗値2.7以上が条件です。申請は年度の12月10日までの先着順で、交付決定を受けてから契約・着工します。申請には3者以上の見積書か業者選定理由書が必要です。この事業は、補助対象が重なる国の補助とは原則として併用できません。

まちなか空き家改修支援事業は、中心市街地にある空き家を住まいや店舗に直す人向けで、総額50万円以上の工事を市内の業者が施工することが条件です。居住用なら世帯の1人以上が45歳未満で中心市街地の外から転入するなどの要件があります。外壁塗装が「内外装改修工事費用」に当たるかどうかは、着工前にまちなか未来創造課へ確かめてください。

詳しい手順や耐震補助の受付状況は鳥取市の外壁塗装と助成制度のページにまとめています。

出典:鳥取市・令和8年度補助金等交付要綱・補助金カルテ一覧、鳥取市・【R8】脱炭素先行地域づくり既存住宅断熱改修促進事業費補助金、鳥取市・まちなか空き家改修支援事業(2026年10月10日確認)

国のみらいエコ住宅2026事業と県の補助の組み合わせ

壁に断熱材を入れる工事では、国の「みらいエコ住宅2026事業」も選択肢です。窓などの開口部と、外壁などの躯体の断熱改修を組み合わせることが条件になります。限度額は建築時期で分かれ、平成3年以前の家は100万円/戸または50万円/戸、平成4〜28年の家は80万円/戸または40万円/戸です。塗装だけの工事は対象工事に含まれません。

申請はみらいエコ住宅事業者が行い、施主が直接手続きをすることはできません。交付申請の予約は遅くとも2026年11月16日、着工は遅くとも12月31日までで、2026年10月10日午前0時時点のリフォームの申請額は予算の9%です。

県のRe NE-STは補助対象経費が重ならない範囲で国と併用でき、住まいる支援事業も国費だけを財源とするみらいエコ2026事業との併用を認めています。一方、鳥取市の2地区の補助は国の補助との併用が原則できないため、若葉台や佐治町の人はどちらを使うかを先に決めておく必要があります。

出典:みらいエコ住宅2026事業・リフォーム、同・躯体の断熱改修(2026年10月10日確認)

鳥取の雪と雨、一戸建ての築年数

気象庁の鳥取観測所の1991〜2020年の平年値を、鳥取市の住宅統計と並べました。

項目 鳥取市
年降水量 1,931.3mm
年降雪深・年最深積雪 140cm・37cm
雪日数 54.7日
年平均気温・相対湿度 15.2℃・74%
年間日照時間 1,669.9時間
市役所から概略海岸線まで 約5km
居住世帯のある住宅 78,240戸
一戸建て(割合) 50,720戸(64.83%)
1970年以前に建った一戸建て 6,980戸

年間の雨が2,000mm近くあり、冬は50日を超えて雪が降ります。外壁の足元や北面は湿った状態が続きやすく、コケや塗膜のふくれが出ていないかを点検で確かめてもらうと安心です。塗装の工期は、雪の季節を外して乾燥の日数を取れる時期に組みます。海岸線までの距離は市役所を基準にした概算で、一軒ずつの塩害の判断には使えません。

一戸建ての建築時期は1971〜1980年が9,590戸と最も多く、1991〜2000年の9,050戸が続きます。古い年代の家ほど、塗り替えの前に耐震診断や断熱の状態も見ておくと、工事の順番を決めやすくなります。

出典:気象庁・鳥取の平年値、e-Stat・令和5年住宅・土地統計調査 第9-2表、国土地理院住所検索、Natural Earth海岸線(2026年10月10日確認)

見積もりを頼む前に確認したい4つのこと

  1. 補助を使うなら、契約や着工の前に申請が必要かを確かめる。県のRe NE-STも鳥取市の2地区の補助も、着手前の申請が条件です。
  2. 断熱改修を含めるなら、依頼先が県の登録事業者か、みらいエコ住宅事業者かを聞いておく。
  3. 見積書は断熱材・外壁の仕上げ・足場・付帯部に分けてもらう。どの費用が補助の対象かを判断しやすくなります。
  4. 塗り替えだけの工事なら、工事範囲と塗料の種類をそろえて複数社を比べる。

大雪や台風で外壁が壊れたときは、契約の補償内容によって火災保険の対象になり得ます。国民生活センターは、経年劣化による損傷は保険金支払いの対象にならないとしており、請求は加入者自身で行うのが基本です。「県や市の補助で外壁塗装が無料になる」と訪問で勧められても、その場では契約せず、市町村の窓口か消費者ホットライン188に相談してください。

県が取りまとめた「空き家対策・利活用に活用できる補助金」の一覧(令和8年度版、2026年5月18日更新)には市町村ごとの空き家補助が並んでおり、鳥取市以外で空き家を直す人の下調べに使えます。

出典:国民生活センター・保険金が使えると勧誘する住宅修理の注意喚起(2020年10月1日公表)、鳥取県・空き家対策・利活用に活用できる補助金(令和8年度版)(2026年10月10日確認)

よくある質問

鳥取県に外壁塗装だけを補助する制度はありますか?

県の住宅向けの制度に、塗り替えだけの工事を対象にしたものは見当たりません。Re NE-STは外壁を含む断熱改修の補助で、塗装の記載はありません。

Re NE-STは鳥取市以外の市町村でも使えますか?

県内全域の既存戸建て住宅が対象です。県に登録された事業者が設計と施工を行い、断熱工事の着手前に交付申請を出すことが条件です。

鳥取市ならどこに住んでいても外壁の断熱補助を受けられますか?

受けられません。市の断熱改修補助は、若葉台北・若葉台南・佐治町の2地区に住宅を所有して住む人に限られます。

県と国の断熱の補助は一緒に使えますか?

県のRe NE-STは、補助対象経費が重ならなければ国の補助と併用できます。同じ内窓の工事費に両方を充てることはできません。

雪で傷んだ外壁は火災保険で直せますか?

雪や台風などの災害による損害なら、契約内容によって対象になり得ます。年数がたって傷んだだけの外壁は対象外です。

まとめ

鳥取県で外壁にお金が出る制度は、断熱改修と県産材の改修、地区や空き家に限った市の補助に分かれ、塗り替えだけなら自費で計画するのが基本です。断熱まで手を入れるなら、県のRe NE-STと国の事業の条件を見比べ、着工前に申請を済ませる段取りで進めます。

雨と雪の多い土地なので、北面や足元の傷みを点検で見てもらい、雪の季節を避けた工期で複数社の見積もりを比べてください。

出典・確認日

確認日はいずれも2026年10月10日です。

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この記事を書いた人

「外壁塗装の見積もりガイド」運営者。外壁塗装を考え始めた方が、見積もりや助成金、業者選びで迷わず判断できるよう情報をまとめています。記事は国土交通省・国民生活センター・気象庁・各自治体の公式資料を原文で確認して作成し、出典と確認日を明記しています。特定の業者をすすめるのではなく、複数社の見積もりを同じ条件で比べるための判断材料を届けることを大切にしています。

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