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岡山県内の住宅改修制度は自治体ごとに違います。このページでは岡山市と倉敷市の公式資料を読み比べ、県内全域へ同じ対象工事、上限、日程を当てはめないように整理しています。
2市に共通するのは、今住んでいる家の外壁塗装を補助する市の制度がないことです。外壁の工事が補助の対象工事に入るのは、どちらも空き家を直して住む・活用する場合に限られます。倉敷市は居住誘導区域内の空き家の改修、岡山市は耐震・バリアフリー・省エネのいずれかの改修を含む空き家のリフォームで、対象工事の書き方も「外壁等」と「外壁の張替え」で異なります。
岡山市と倉敷市の比較表
| 項目 | 倉敷市 | 岡山市 |
|---|---|---|
| 自宅の外壁塗装 | 補助なし(住宅課の案内) | 市の制度一覧に該当なし |
| 外壁が対象になり得る制度 | 倉敷市居住誘導区域空家等改修事業費補助金 | 空家等適正管理支援事業(リフォーム) |
| 対象工事の書き方 | 基礎、躯体、内装、サッシ、断熱材、屋根、外壁等の建築物本体の改修 | 「外壁の張替え」(耐震・バリアフリー・省エネ改修のいずれかを含む) |
| 補助 | 対象経費の2分の1・上限一般50万円、子育て世帯100万円(空家情報バンク加算あり) | 工事費の3分の1・上限60万円(子育て世帯の上限70万円枠は予算終了) |
| 申請の期限 | 2026年12月25日まで | 2026年12月18日まで(昭和56年5月31日以前着工は11月30日まで) |
| 契約の順番 | 契約前に事前相談 | 交付決定の後に契約 |
| 施工者 | 市内に本社を置く業者 | 市内施工業者(市内の所在地で見積書等を発行できる者) |
| 確認日 | 2026年9月21日 | 2026年10月5日 |
2市とも、住んでいる家の塗り替えに市の補助を当てる方法はありません。比較表の空き家向けの制度は、住宅の状態や区域、ほかの改修工事の有無によって使えるかどうかが決まるため、「外壁塗装の補助がある市」には数えていません。
倉敷市は一般塗装と居住誘導区域の空き家改修を分ける
市内本社の施工者条件と、居住誘導区域の地図判定が並行します。住宅課の一般案内と空き家担当の特例要綱を混同しません。
倉敷では二つの公式説明を同時に読む必要があります。住宅課は一般的な外壁塗装への補助なしと案内していますが、居住誘導区域の空き家改修要綱は、基礎、躯体、内装、サッシ、断熱材、屋根、外壁等を建築物本体の改修として示します。後者を使うには区域内の空き家であること、市内に本社を置く施工者へ頼むこと、契約前に事前相談することなどが必要です。一般住宅の定期塗装へ特例だけを抜き出しません。子育て世帯の上限100万円、一般の上限50万円、空家情報バンクに関する加算は、同じ住宅へ自動的に全額加算される額ではなく、対象経費の2分の1という計算を先に行います。
対象工事は「基礎、躯体、内装、サッシ、断熱材、屋根、外壁等の建築物本体の改修」です。申請期間は「2026年12月25日まで」で、主な条件は居住誘導区域の空き家、市内に本社を置く施工業者、契約前に事前相談、一定期間居住です。制度名だけが似ている別自治体へ、この条件を転記しません。一般塗装の問い合わせ先と特例制度の担当窓口が違う場合も、回答の制度名を記録して取り違えを防ぎます。
倉敷市で申請前に残す確認記録
- 空き家が居住誘導区域内にあることを地図で確認した結果
- 空き家を申請日から過去1年以内に購入または譲り受けたことが分かる書類
- 契約前に建築指導課へ相談した日付と内容
- 施工会社が市内に本社・本店を持つことの確認
- 2027年2月10日ごろまでに工事を終える工程表
岡山市は空き家のリフォームで「外壁の張替え」が対象
岡山市の住宅リフォーム関連リンク集に並ぶ市の制度は、木造住宅の耐震改修、空き家のリフォームと除却、バリアフリー改修、スマートエネルギー機器などで、住んでいる家の外壁を対象にしたものは入っていません。
外壁が関わるのは、空家等適正管理支援事業(リフォーム)です。1年以上空き家になっている市内の一戸建て(空き家情報バンクに登録するものを含む)が対象で、経費の合計60万円以上の工事に、耐震改修等・バリアフリー改修・省エネルギー改修のどれか一つを含める必要があります。パンフレットの対象工事の表で外壁は「外壁の張替え」と書かれ、「塗装」の語は屋根の項目にしか出てきません。外壁を塗り替える工事が入るかどうかは、事前相談で確かめます。
手続きは、建築指導課空家対策推進室での事前相談、交付申請と市の現地確認、交付決定、工事請負契約、実績報告の順です。契約日は交付決定日以降でなければならず、実績報告は令和9年2月12日までに出せる見込みが必要です。改修後は賃貸・売却するか、自分や親族などが住んで活用します。
岡山県の制度は窓の断熱まで
岡山県の「おかやま省エネ家電購入・住宅断熱リフォーム応援キャンペーン」は、国の先進的窓リノベ2026事業の補助金を受けて行う窓の断熱リフォームが対象で、申請は令和9年1月15日まで受け付けています。外壁の塗り替えや外壁の断熱は対象に入っていません。
県は省エネ設備を補助する市町村に補助金を出す形で、設置する人へ県から直接は交付していないと案内しています。岡山市の場合、その窓口にあたるのが住宅用スマートエネルギー導入促進補助事業で、窓断熱(窓・ガラス)は1/5・上限10万円です。外壁に断熱材を入れる工事で補助を探すなら、国の「みらいエコ住宅2026事業」を確認します。この事業は開口部と躯体の断熱改修の組み合わせが条件で、塗装は対象工事に入りません。
気候資料は各市の観測値として読む
| 市 | 参考地点 | 統計期間 | 年降水量 | 年降雪深合計 | 市役所基準の海岸距離 |
|---|---|---|---|---|---|
| 倉敷市 | 倉敷 | 1991~2020年 | 1,042.2mm | 統計なし | 約10km |
| 岡山市 | 岡山 | 1991~2020年 | 1,143.1mm | 1cm | 約10km |
倉敷の年降水量は1,042.2mmと少なく、晴れの日が多い地域です。雨よりも、日差しによる塗膜の色あせや、シーリングの硬化・ひび割れが出ていないかを重点的に確認します。降雪は倉敷の観測点に統計がないため、判断材料にしません。
岡山の観測所も年降水量1,143.1mmと少なめで、年間日照時間は2,033.7時間あります。南面や西面では、触ると白い粉が付くチョーキングが先に出やすくなります。雨が少ないことは防水の点検を省く理由にはならず、雨樋からの集中水や目地の収縮は住宅ごとに見ます。
住宅統計は申請件数ではない
令和5年住宅・土地統計調査で、倉敷市の居住世帯のある住宅は200,100戸、一戸建ては132,090戸、比率は66.01%です。岡山市は居住世帯のある住宅329,900戸のうち一戸建てが176,100戸で、比率は53.38%です。
| 一戸建ての建築時期 | 倉敷市 | 岡山市 |
|---|---|---|
| 1970年以前 | 14,830戸 | 22,200戸 |
| 1971~1980年 | 23,910戸 | 30,100戸 |
| 1981~1990年 | 19,100戸 | 26,500戸 |
| 1991~2000年 | 20,030戸 | 27,900戸 |
| 2001~2010年 | 18,310戸 | 25,000戸 |
| 2011~2020年 | 22,570戸 | 29,700戸 |
| 2021~2023年9月 | 5,720戸 | 5,900戸 |
倉敷市では1980年以前に建てられた一戸建てが38,740戸あり、昭和56年5月31日以前に着工された空き家は、現行の耐震基準を満たすか、改修の完了までに耐震改修を終えることが補助の条件になります。岡山市では最も多い建築時期が1971~1980年で、昭和56年5月31日以前に着工した空き家は、実績報告のときに耐震診断結果を出せることが条件となり、申請の締め切りも11月30日に早まります。
一戸建て比率は空き家の割合ではなく、倉敷市の居住誘導区域の判定にも使えません。建築時期別の戸数を足しても総数とは一致しません。
2市で許可を確認した事業者例
| 市 | 事業者 | 所在地 | 電話 | 許可番号 |
|---|---|---|---|---|
| 倉敷市 | 有限会社倉敷塗装 | 〒710-0024 岡山県倉敷市 亀山206 | 086-428-1301 | 岡山県知事許可 第009606号 |
| 倉敷市 | 松岡塗装株式会社 | 〒713-8103 岡山県倉敷市 玉島乙島6695-1 | 086-522-0968 | 岡山県知事許可 第011621号 |
| 倉敷市 | 株式会社玉島塗装 | 〒713-8122 岡山県倉敷市 玉島中央町1-22-39 | 086-526-0212 | 岡山県知事許可 第009811号 |
| 岡山市 | 木村塗装工業株式会社 | 岡山県岡山市中区 旭東町1-8-11 | 086-273-6463 | 岡山県知事許可 第012805号 |
| 岡山市 | 株式会社柴田塗装工芸 | 岡山県岡山市東区 吉井144-5 | 090-3378-3441 | 岡山県知事許可 第026835号 |
| 岡山市 | 株式会社岡憲塗装 | 岡山県岡山市南区 浦安西町135-14 | 086-232-3500 | 岡山県知事許可 第023657号 |
国土交通省の建設業者検索で、会社名、許可番号、塗装工事業、有効期間を照合しました(倉敷市は2026年9月21日、岡山市は10月5日)。掲載順は推薦順位ではなく、当サイトとの提携関係も示しません。許可は戸建て施工の品質、価格、保証、補助申請への協力を証明しないため、契約時に再確認します。空き家補助の施工者条件に当たるかも、市ごとの基準で別に確かめます。
岡山県内のほかの市町村で制度を探すとき
岡山市と倉敷市は、どちらも住んでいる家の外壁塗装には市の補助がありません。岡山県内のほかの市町村を調べるときも、「外壁塗装 補助」だけでなく、自治体名と「空き家」「移住」「住宅改修」を組み合わせて検索し、外壁が対象になる制度がないかを確かめます。
対象区域が決まっている制度では、住所が区域に入るかを自治体の地図で確かめてから見積を取ります。外壁が対象工事の表に載っていても、省エネや耐震の工事を一緒に行うことが条件になっていないかを読みます。
よくある質問
岡山県なら倉敷市の制度をどこでも使えますか?
使えません。確認した制度は倉敷市のもので、岡山市の空き家補助も条件が別です。住宅所在地の自治体資料が必要です。
今住んでいる家の外壁塗装に補助はありますか?
倉敷市の住宅課は、一般住宅の外壁塗装への補助はないと案内しています。岡山市も、市の住宅リフォーム関連リンク集に自宅の外壁を対象とする制度は載っていません。
倉敷市の外壁はどの扱いですか?
居住誘導区域の空き家改修の交付要綱で、外壁が建築物本体の改修に含まれています。一般住宅の塗装助成とは別の制度なので、見積の扱いは契約前に照会します。
岡山市で空き家の外壁だけを直しても補助されますか?
されません。耐震改修等・バリアフリー改修・省エネルギー改修のいずれかを含み、経費が60万円以上であることが条件です。外壁は「外壁の張替え」と書かれているため、塗り替えの扱いは事前相談で確認します。
契約した後に申請できますか?
できません。倉敷市は工事の契約前に建築指導課へ相談する必要があり、契約後に申請した場合は対象にならないと案内されています。岡山市も契約は交付決定の後です。
補助額の上限はいくらですか?
倉敷市は費用の2分の1で、子育て世帯は100万円(空き家バンク登録物件の購入時は10万円加算)、それ以外の世帯は50万円です。岡山市は工事費の3分の1・上限60万円です。
雨が少ない地域でも塗り替えは必要ですか?
雨が少なくても、日差しによる色あせやシーリングの劣化は進みます。現地で状態を確認して判断します。
出典
- 倉敷市公式・倉敷市居住誘導区域空家等改修事業費補助金(2026年9月21日確認)
- 岡山市・住宅リフォーム 関連リンク集、空家等適正管理支援事業(リフォーム)、住宅用スマートエネルギー導入促進補助事業(2026年10月5日確認)
- 岡山県・おかやま省エネ家電購入・住宅断熱リフォーム応援キャンペーン、各市町村の補助金(家庭向け)情報(2026年10月5日確認)
- 気象庁・倉敷の平年値(2026年9月21日確認)、気象庁・岡山の平年値(2026年10月5日確認)
- e-Stat・令和5年住宅・土地統計調査 第9-2表(倉敷市は2026年9月21日、岡山市は10月5日確認)
- 国土交通省・建設業者検索(倉敷市は2026年9月21日、岡山市は10月5日確認)
- 国土地理院住所検索、Natural Earth海岸線(市役所基準の概算)
