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このページでは、北海道の旭川市・函館市・札幌市・帯広市の4市の制度を比べています。外壁塗装そのものを対象に明記しているのは旭川市と帯広市で、帯広市は施工範囲が一面全て以上の塗装に限られます。函館市と札幌市は外壁の断熱改修が対象で、塗装だけの工事は対象外です。
4市の制度は名前が似ていても、補助額の決まり方、受付の方式、工事を始めてよい時期がそれぞれ違います。北海道にも住宅の省エネ改修に関わる事業がありますが、道民が直接申請する補助ではなく、市町村の制度を通じて使われる仕組みです。お住まいの市のページで条件を確かめてください。
4市の制度を並べる
| 市別ページ | 制度 | 外壁で対象になる工事 | 補助 | 受付の状況 |
|---|---|---|---|---|
| 旭川市 | 旭川市住宅改修補助金(維持保全型) | 外壁塗装を明記 | 定額5万円 | 受付終了(2026年9月21日確認) |
| 函館市 | 函館市住宅リフォーム補助制度 | 省エネ改修の「壁の断熱改修」。塗替えのみは対象外 | 対象額の20%・上限20万円 | 令和8年度は受付終了(市のページ2026年10月22日更新。2026年10月26日確認) |
| 札幌市 | 札幌市住宅エコリフォーム補助制度 | 外壁全体の断熱改修(熱抵抗値4.0以上)。塗装のみは対象外 | 工種別の定額(外壁断熱は24万円)・上限50万円 | 第2回受付終了。9月30日に抽選を行い、当選番号を掲載(2026年10月8日確認) |
| 帯広市 | 帯広市住まいの改修助成金 | 塗装工事(施工範囲が一面全て以上)。外壁の断熱改修も省エネ化の枠で対象。一部修繕は対象外 | 10万円(税抜)以上の工事に定額5万円 | 令和9年1月29日まで先着。長寿命化の枠は150件中131件受付(10月30日現在。2026年10月31日確認) |
いま申請を受け付けているのは帯広市です。函館市は令和8年度の受付を終えました(2026年10月26日確認)。旭川市は2026年度の受付を終え、札幌市は9月30日に第2回の抽選を行い、市のホームページに当選番号を掲載しています(2026年10月8日確認)。帯広市は枠ごとの件数に達した時点で締め切られるため、塗装が入る長寿命化の枠は残りが少なくなっています。
外壁塗装に補助が出る市は4市のうち2市
塗り替えそのものに補助が出るかどうかで分けると、次のようになります。
- 塗装も対象:旭川市(維持保全型。受付終了)、帯広市(長寿命化の枠。施工範囲が一面全て以上の塗装に限る)
- 外壁の断熱改修のみ:函館市、札幌市
帯広市のパンフレットは、部分的な修繕工事費の例として「外壁や屋根の一部修繕」を挙げ、助成の対象外としています。ひび割れを一部だけ直す工事や、一面に満たない範囲の塗装は対象になりません。函館市と札幌市で外壁に補助を受けるには、断熱材で壁の断熱性能を上げる工事が前提です。
補助額の決まり方がまったく違う
旭川市の維持保全型は、築15年以上の住宅で対象工事費が100万円以上の改修に、一律5万円を補助します。外壁塗装だけで100万円に届くかが最初の分かれ目です。
帯広市も定額5万円ですが、対象になる工事の下限は10万円(消費税を除く)と低く、世帯全員の所得の合計が550万円以下であること、市内に事務所などがある業者が施工することが条件です。
函館市は、市が定める工事基準額と見積額の低いほうを対象額とし、その20%を補助します。対象額の合計が30万円以上であることが条件で、バリアフリー改修と省エネ改修を合わせた上限が20万円です。
札幌市は、工事の種類ごとに決まった金額を足していく方式です。外壁全体の断熱改修は1戸24万円ですが、全体の補助額は総工事費(税抜)の10%と50万円の低いほうが上限になります。
工事を始めてよい時期
| 市 | 契約・着工の時期 |
|---|---|
| 旭川市 | 交付決定の後に着手 |
| 函館市 | 交付決定の後に工事請負契約。契約・着手済みの工事は申請不可 |
| 札幌市 | 2026年4月1日以降の契約が対象。交付決定の前でも着手できるが、工事前の写真が必要 |
| 帯広市 | 交付決定通知の後に着手・支払い(申請から決定までおよそ2週間) |
4市のうち、交付決定の前に着手できるのは札幌市だけです。旭川市・函館市・帯広市で先に工事を始めると、補助を受けられなくなります。帯広市は支払いも交付決定の後にする必要があります。
北海道の住まいのゼロカーボン化推進事業は市町村を通じた支援
北海道の「住まいのゼロカーボン化推進事業」は、北方型住宅ZEROの新築や省エネ改修、太陽光パネル・蓄電池などの設備導入に補助事業を行う市町村を、道が支援する事業です。道のページは「道民や事業者の方は直接申請できませんのでご注意ください」としており、住民の申請先は市町村の制度になります。
道の交付要綱の別表は、躯体の省エネ改修として「外壁全体の断熱性能を高める工事」を挙げています。塗装の工事は要綱にも活用市町村の一覧にも書かれていません。道が公表している令和8年度の活用市町村一覧(2026年8月28日時点)では、帯広市住まいの改修助成金が省エネルギー改修の欄に載っています。
道内でほかの市町村にお住まいなら、この一覧に自分の市町村の制度があるかを見るのも手がかりになります。ただし一覧は省エネ改修や新築、再エネ設備の制度をまとめたもので、外壁塗装に使えるかどうかは各市町村の要綱で確かめる必要があります。
出典:北海道・住まいのゼロカーボン化推進事業(交付要綱・令和8年度活用市町村一覧を含む。2026年10月14日確認)
気候と住宅の数字を4市で比べる
| 市 | 観測所 | 年降水量 | 年降雪深合計 | 市役所から概略海岸線まで | 一戸建て(比率) |
|---|---|---|---|---|---|
| 旭川市 | 旭川 | 1,104.4mm | 557cm | 約60km | 87,950戸(56.92%) |
| 函館市 | 函館 | 1,188mm | 306cm | 5km未満 | 68,050戸(57.78%) |
| 札幌市 | 札幌 | 1,146.1mm | 479cm | 約15km | 326,500戸(33.75%) |
| 帯広市 | 帯広 | 919.7mm | 198cm | 約45km | 46,110戸(57.10%) |
気象値は各市内の観測所の1991〜2020年平年値、住宅は令和5年住宅・土地統計調査の値です。旭川・函館・札幌の年降水量は1,100mm台でほぼ同じですが、帯広は919.7mmと少なく、雪も4市で最も少なめです。その代わり帯広は年平均気温が7.2℃と低く、外壁にしみ込んだ水分が凍って膨らむ凍害に注意が要ります。内陸の旭川は雪が最も多く、函館は海に近い市街地で雪と潮風の両方を受けます。
札幌市は一戸建ての比率が3割台で、共同住宅に住む世帯が多い市です。札幌市の外壁断熱の定額は戸建て住宅のみが対象なので、マンションの外壁には使えません。帯広市の一戸建ては1981〜1990年築の9,470戸が最も多く、昭和56年5月31日以前に建てた家は、助成の申請に市の無料耐震簡易診断が必要です。
| 市 | 塗装工事業の許可を確認した事業者(許可番号) |
|---|---|
| 旭川市 | 株式会社瀬尾塗装部(北海道知事許可 第560614号)、浦辻塗装株式会社(北海道知事許可 第560654号)、株式会社ニサカ(北海道知事許可 第560827号) |
| 函館市 | 鳥山塗装工業(北海道知事許可 第523741号)、株式会社佐藤塗装店(北海道知事許可 第524661号)、藤井塗装工業所(北海道知事許可 第522158号) |
| 札幌市 | 輝塗装株式会社(北海道知事許可 第723758号)、株式会社小島塗装店(国土交通大臣許可 第028705号)、有限会社旭美術塗装(北海道知事許可 第707562号) |
| 帯広市 | 松永塗装(北海道知事許可 第622768号)、有限会社五十嵐塗装工業(北海道知事許可 第622025号)、株式会社きだ塗装(北海道知事許可 第623196号) |
各社の所在地・電話は市別ページに載せています。許可は国土交通省の建設業者検索か都道府県等の公表名簿で確認したもので、掲載は推薦ではなく、当サイトとの提携関係もありません。
道内のほかの市町村で制度を探すとき
北海道の市町村の住宅改修補助は、「住宅リフォーム」のほかに「省エネ改修」「耐震改修」「克雪」「空き家」といった名前で分かれていることがあります。このページの4市でも、外壁塗装を対象にするのは旭川市の維持保全型と帯広市の長寿命化の枠で、函館市と札幌市は断熱改修に限られていました。
市町村のページを見るときは、対象工事の一覧に「塗装」の文字があるか、「塗替えのみは対象外」「一部修繕は対象外」と書かれていないかを確かめます。受付が先着か抽選か、交付決定の前に契約や支払いをしてよいか、所得や施工業者の所在地に条件があるかも市町村ごとに違います。
よくある質問
北海道で外壁塗装だけに使える補助はありますか?
このページの4市では、旭川市の維持保全型と帯広市の住まいの改修助成金が外壁塗装を対象に明記しています。旭川市は2026年度の受付を終えており、帯広市は施工範囲が一面全て以上の塗装に限られます。
函館市と札幌市は塗装でも使えますか?
使えません。どちらも外壁の断熱改修が対象で、塗装だけの工事は対象外です。
いま申請できる市はどこですか?
4市のうち受付中なのは帯広市(令和9年1月29日までの先着)で、件数に達すると早く終わります。函館市は令和8年度の受付を終えました(2026年10月26日確認)。
札幌市では交付決定の前に工事を始めてもよいですか?
2026年度の制度では認められています。ただし工事前の写真が必要で、抽選に外れれば補助はありません。
北海道に直接申請できる補助はありますか?
住まいのゼロカーボン化推進事業は市町村を支援する事業で、道民や事業者は直接申請できません。帯広市の場合は、市の住まいの改修助成金が申請先です。
雪が多い市ほど補助額は高いですか?
補助額は各市の計算方法で決まり、雪の量とは関係ありません。
マンションの外壁でも使えますか?
札幌市の外壁断熱の定額は戸建て住宅のみが対象です。ほかの市も対象住宅の条件を市別ページで確認してください。
まとめ
北海道の旭川市・函館市・札幌市・帯広市では、外壁塗装を対象にするのは旭川市と帯広市で、函館市と札幌市は断熱改修が条件です。補助額の計算方法も、定額、20%、工種別の定額と市によって異なります。道の住まいのゼロカーボン化推進事業は市町村の制度を支える仕組みで、住民は市の制度に申請します。
いま動けるのは帯広市(件数に達するまで・先着)で、交付決定の後に契約や着工をする順番を守る必要があります。帯広市で塗り替えに使うなら、一面全て以上を塗る見積もりを用意し、長寿命化の枠の残り件数を市に確かめてください。旭川市と函館市は次年度の募集待ち、札幌市は第2回の抽選まで終わっています。
出典
- 旭川市・函館市・札幌市の公式ページ・要綱・パンフレット(2026年9月23日確認。旭川市は9月21日確認。リンクは市別ページに掲載)
- 帯広市・住まいの改修に助成します(パンフレットを含む。2026年10月14日確認)
- 北海道・住まいのゼロカーボン化推進事業(交付要綱・活用市町村一覧を含む。2026年10月14日確認)
- 気象庁・過去の気象データ検索(平年値)
- e-Stat・令和5年住宅・土地統計調査 第9-2表
- 国土交通省・建設業者検索
- 国土地理院住所検索、Natural Earth海岸線(市役所基準の概算)
