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外壁塗装の工期は何日?|戸建ては10日前後が目安で、雨と気温で延びる

足場とメッシュシートで囲まれた2階建て住宅の外観(外壁塗装の工期のイメージ)

本ページはプロモーションを含みます。

戸建ての外壁塗装は、足場の設置から解体まで10日前後が目安です。雨や低い気温の日は塗れないため、予定より延びるのは珍しくありません。

公的な資料には、戸建ての標準日数の記載を確認できませんでした。そこで本記事では、日数の目安を民間の解説で示し、延びる理由は塗料メーカーの仕様書と気象庁のデータで確かめます。

大切なのは日数の長短ではなく、工程表に予備日があるか、延期のときの扱いが書面にあるかです。契約前に確認する項目まで順に説明します。

目次

外壁塗装の工期は戸建てで10日前後|予定より延びるのが普通

住宅の脇で職人が足場を組み立てている様子(外壁塗装の工期の最初の工程)
※画像はイメージです

民間の解説サイト「くらしのマーケットマガジン」(2025年3月19日更新)は、戸建ての外壁塗装を「10日前後が目安」としています。同じ記事のFAQには「10日〜15日程」という書き方もあります。

これは公的な基準ではなく、民間の目安です。家の大きさ、塗る範囲、季節で変わります。

規模が違う例として、横浜市のマンション向けコラムでは「中小規模で1〜2ヶ月、大規模で2〜3ヶ月程度」とされています。戸建てと同じ数字で考えないようにしてください。

日数がぶれる理由は大きく3つあります。

  • 塗料の乾燥待ちが工程の間に入る
  • 雨・強風・低温・高湿度の日は外部の塗装を行えない
  • 下地の傷みが大きいと補修の日数が増える

つまり「10日」は、天候に恵まれた場合の目安と考えるのが安全です。

工程ごとの日数の内訳|足場から解体まで

外壁にローラーで塗料を塗る手元(塗装工程の日数のイメージ)
※画像はイメージです

先ほどの民間解説の工程表を、日数の足し算にしてみます。数字は目安です。

工程日数の目安
足場の設置(仮設工事)1日
下地処理(ケレン・高圧洗浄・補修)2日〜
養生1日
下塗り・中塗り・上塗り3日〜
業者の点検・施主との確認2日
足場の解体1日
合計10日〜

出典:くらしのマーケットマガジン「外壁塗装にかかる期間は?」(2025年3月19日更新)の表をもとに合計を算出。表の「〜」は、それ以上かかる場合があるという意味です。

下塗り・中塗り・上塗りは、1日に1回ずつ塗る前提で3日と読めます。塗り重ねの間に乾燥時間が必要なためです。

横浜市のコラムも、工事を「足場仮設・養生、高圧洗浄、下地補修、下塗り・中塗り・上塗り」の順に説明しています。順番は業者が違っても大きくは変わりません。

見積書に工程の名前だけがあって日数がない場合は、工程ごとの日数を聞いてみてください。見積書の読み方は、外壁塗装の見積書の見方で扱っています。

日数を決めるのは塗料の乾燥時間と施工条件

塗料缶の蓋を開けてかき混ぜる手元(塗料の乾燥時間と施工条件のイメージ)
※画像はイメージです

外壁の塗装は、塗料が乾く前に次を塗ると仕上がりに影響します。そのため、塗り重ねの間隔はメーカーが定めています。

日本ペイントの外壁用塗料カタログ(NP-Q145、2013年4月現在)では、塗り重ね乾燥時間の目安が23℃で次のように書かれています。

  • 下地調整材(パーフェクトフィラー):4時間以上
  • 上塗り(パーフェクトトップ):3時間以上

同じカタログは、気温が5℃以下または湿度が85%以上の場合、塗装を避けるよう記載しています。屋外では、降雨・降雪のおそれがある場合や強風時も避けるとされています。

国の「公共建築工事標準仕様書」にも同じ趣旨の定めがあります。日本ペイントが引用している文面は次のとおりです。

  • 気温が5℃以下、湿度が85%以上、または結露するなど乾燥に不適当な場合は、原則として塗装を行わない
  • 外部の塗装は、降雨のおそれのある場合と強風時には、原則として行わない
  • 各塗装工程の間隔は、材料の種類や気象条件などに応じて適切に定める

日本ペイントの技術資料(塗料の温度と乾燥性)にも、10℃以下では乾燥が極端に悪くなると書かれています。日没の2時間ほど前には作業を打ち切り、露や霜に注意するともあります。

つまり、工期は「作業の人数」だけでは短くできません。乾燥と天候という待ち時間が、日数の土台になっています。

この条件は、冬の工事を考えるときにも関わります。季節ごとの向き不向きは、外壁塗装は冬でもできる?に詳しくまとめています。

雨の日数は地域と月で大きく違う|気象庁の平年値で比較

雨に濡れた住宅街の路地(雨天で塗装が延びる地域差のイメージ)
※画像はイメージです

雨の日が多い地域ほど、工期が延びやすいと考えられます。気象庁が公表する平年値(1991〜2020年)で、月別の降水日数を比べました。降水日数は、日降水量1mm以上の日の数です。雪の日も含まれます。

地点1月6月10月
札幌18.3日7.5日11.6日
秋田20.9日10.1日14.3日
新潟21.1日9.5日13.6日
東京4.5日11.6日10.5日
名古屋5.2日11.6日9.0日
大阪5.6日11.3日8.3日
福岡9.3日11.6日6.8日
鹿児島8.5日15.7日7.1日

出典:気象庁「晴れ日数と降水日数の平年値」(降水日数・1か月間)。確認日2026-10-16。平年値は過去の平均で、その年の天気の予報ではありません。

表から読み取れる傾向は次のとおりです。

  • 日本海側の秋田・新潟は、1月の降水日数が20日を超える。1か月の3分の2ほどが降水のある日になる
  • 太平洋側の東京・名古屋・大阪は、1月が4〜6日と少なく、6月は11日前後に増える
  • 鹿児島の6月は15.7日で、6月の中では最も多い
  • 福岡と鹿児島の10月は、6.8日と7.1日で、この表では少ない部類に入る

降水日数がそのまま作業できない日数になるわけではありません。小雨の日に屋内側の作業を進める業者もいます。目安としては、降水日数が多い時期ほど予備日を多く見ておくと安心です。

湿度や気温の条件は、降水日数の表だけでは分かりません。朝の気温が下がる冬は、降水日数が少ない太平洋側でも制約を受けます。

延期と短すぎる工期は契約前に確認する

工程表の用紙にペンで書き込む手元(工期と延期の取り決めのイメージ)
※画像はイメージです

天候で工事が延びたとき、トラブルになりやすいのは「いつまでに終わるか」と「延びた分の費用はどうなるか」です。契約前に書面で確認しておくと、後から揉めにくくなります。

確認したいことは次の5点です。

  • 着工日と完成日が契約書に書かれているか
  • 工程ごとの日数と予備日が入った工程表をもらえるか
  • 雨や低温で延期するときの連絡方法と、延期の判断を誰がするか
  • 延期した場合に、追加の費用が発生するかどうか
  • 塗り重ねの乾燥時間を、使う塗料の仕様書どおりに取るか

公開されている資料にも、同じ趣旨の記載があります。

  • J-REFORMに掲載されたリフォームのガイドブック(令和3年度版)は、請負契約書で「契約者、契約金額、工期、支払時期と方法など」を確認するよう求めています
  • 埼玉県の資料は、スケジュール表(工程表)を業者からもらい、予定どおり進んでいるか現場で確認するよう勧めています
  • 同じ埼玉県の資料は、工事中の変更は工事費や工期に影響しやすいとして、変更するときは工事内容変更合意書をつくるよう勧めています

反対に、極端に短い工期にも注意が必要です。乾燥時間を取らずに塗り重ねている可能性があるためです。

短い理由を聞いたときに、塗料の仕様書の乾燥時間と工程表で説明してもらえるかを見てください。「天気が良ければ大丈夫」だけでは判断材料になりません。

複数社の工程表を並べると、日数の差が見えてきます。何社に頼むかは、外壁塗装の相見積もりは何社?を参考にしてください。見積もりの依頼の段取りは、外壁塗装の見積もりの取り方で説明しています。

外壁塗装の費用と工事内容を、まず比較して確認

対応できる会社を探し、見積書の内訳まで比べられます

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※契約前に工事内容と補助金の条件をご確認ください

【関連】お住まいの地域の助成金・業者情報を調べる

夕方の光が差す住宅街の通り(お住まいの地域の情報を調べるイメージ)
※画像はイメージです

工期は、地域の気候で延びやすさが変わります。助成金を使う場合は、申請の順番で着工できる時期が決まることもあります。

お住まいの地域の制度や気候は、都道府県のページで確認できます。

助成金の全体像は、外壁塗装の助成金は使える?にまとめています。

お住まいの地域の助成金・塗装業者を調べる

外壁塗装の助成金は市区町村ごとに条件も受付時期も違います。当サイトでは44都道府県・201市区町について、自治体の公式資料で制度を確かめ、気候の平年値・住宅統計・塗装工事業の許可業者とあわせて掲載しています。

よくある質問

窓辺で書類を前に相談内容を考える後ろ姿(外壁塗装の工期に関する質問のイメージ)
※画像はイメージです

工事中は窓を開けられますか?洗濯物は干せますか?

窓や洗濯物には制限が出るのが一般的です。横浜市のコラムも、工事中の窓や洗濯物の制限に触れています。戸建てでも、窓を開けられない日や洗濯物を外に干せない日を、工程表で事前に聞いておくと予定を立てられます。

外壁と屋根を一緒に塗ると、日数はどうなりますか?

足場を共用できるため、足場の設置と解体は1回で済みます。一方で、屋根の塗装工程が加わるため、外壁だけの場合より日数は増えます。増える日数は屋根の形や面積で変わるので、見積もりの段階で工程表を出してもらってください。

雨で工事が延びたら、追加費用はかかりますか?

契約内容によって異なります。延期した場合の費用の扱いは、契約前に書面で確認しておくと安心です。工事中に内容を変更する場合は、費用と工期に影響が出やすいため、変更内容を書面に残すことが勧められています。

工期が短い業者は、腕が良いということですか?

日数の短さだけで判断はできません。乾燥時間を取らずに塗り重ねると、仕上がりに影響する可能性があります。使う塗料の仕様書にある乾燥時間と、工程表の日数が合っているかを確認してください。

工事に向いている時期はありますか?

地域によって異なります。本記事の降水日数の表では、福岡と鹿児島は10月が少なく、東京・名古屋・大阪は1月が少ない結果でした。ただし気温が低い時期は乾燥条件の制約があります。築年数からの判断は、外壁塗装は何年ごと?も参考にしてください。

まとめ

足場が外れた塗装後の住宅の外観(外壁塗装の工期のまとめのイメージ)
※画像はイメージです

戸建ての外壁塗装は、10日前後が民間解説の目安です。公的資料には戸建ての標準日数の記載を確認できなかったため、数字は目安として扱ってください。

日数を左右するのは、塗料の乾燥時間と天候です。気温5℃以下・湿度85%以上・降雨のおそれがあるときは、外部の塗装を行わないのが原則とされています。

気象庁の平年値では、日本海側の1月、鹿児島の6月などで降水日数が多くなります。降水日数が多い時期は、予備日を多めに見てください。

契約前には、着工日と完成日、予備日入りの工程表、延期時の費用の扱いを書面で確認しましょう。

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※契約前に工事内容と補助金の条件をご確認ください

出典・確認日

  • 気象庁「晴れ日数と降水日数の平年値」(1991〜2020年平年値。札幌・秋田・新潟・東京・名古屋・大阪・福岡・鹿児島のCSVを使用)
    https://www.data.jma.go.jp/cpd/longfcst/kaisetsu/tenkinissuu/tenkinissuu.html 確認日:2026-10-16
  • 日本ペイント「公共建築工事標準仕様書対応 日本ペイント製品塗装仕様書」(第18章 塗装工事、施工管理の記載)
    https://www.nipponpaint.co.jp/biz1/building/pdf/h28/kkd_18_1.pdf 確認日:2026-10-16
  • 日本ペイント「各種塗料の温度と乾燥性」(技術資料)
    https://www.nipponpaint.co.jp/biz1/large/pdf/tech16.pdf 確認日:2026-10-16
  • 日本ペイント 外壁用塗料カタログ(NP-Q145、2013年4月現在。パーフェクトトップの塗装仕様)
    https://www.paint-city.com/pdf/perfcttop.pdf 確認日:2026-10-16
  • 横浜市「【コラム】マンション外壁塗装の基礎知識:時期・費用・工事の進め方」(最終更新2026年10月5日)
    https://www.city.yokohama.lg.jp/kurashi/sumai-kurashi/jutaku/manportal/info/column20261013.html 確認日:2026-10-16
  • 埼玉県都市整備部住宅課「リフォーム工事を始める方へ」(令和3年2月発行のパンフレット)
    https://www.pref.saitama.lg.jp/documents/5236/r0302pamphlet.pdf 確認日:2026-10-16
  • J-REFORM掲載のリフォームガイドブック(令和3年度版。P.13 請負契約書の確認事項)
    https://j-reform.com/publish/pdf_guidebook/r3-07-all.pdf 確認日:2026-10-16
  • くらしのマーケットマガジン「外壁塗装にかかる期間は?工程別の作業期間・把握しておきたいポイント」(民間の解説・2025年3月19日更新)
    https://curama.jp/magazine/2927/ 確認日:2026-10-16
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この記事を書いた人

「外壁塗装の見積もりガイド」運営者。外壁塗装を考え始めた方が、見積もりや助成金、業者選びで迷わず判断できるよう情報をまとめています。記事は国土交通省・国民生活センター・気象庁・各自治体の公式資料を原文で確認して作成し、出典と確認日を明記しています。特定の業者をすすめるのではなく、複数社の見積もりを同じ条件で比べるための判断材料を届けることを大切にしています。

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