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世田谷区の外壁塗装に助成金はある?令和8年度から外壁は区の補助の対象外【2026年】

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2026年10月2日現在、世田谷区には外壁塗装に使える区の補助制度がありません。令和7年度まで「住宅の外壁塗装」を補助していた世田谷区エコ住宅補助金について、区の特設サイトは「令和7年度の補助対象工事のうち(中略)「住宅の外壁塗装」は、補助対象になりません」と明記しています。

一方で、屋根を高反射の塗料で塗る工事は令和8年度も区の補助メニューに残っています。壁に断熱材を入れる改修なら東京都と国の制度、台風などで壊れた部分なら火災保険を検討できます。外壁と屋根で扱いが分かれるため、工事ごとに使える制度を分けて見ていきます。都内のほかの区市の状況は東京都の外壁塗装・助成制度一覧にまとめています。

目次

令和7年度との違い:エコ住宅補助金から外れた4つの工事

世田谷区エコ住宅補助金は、令和8年度に補助対象を「断熱化」に絞り込みました。区の特設サイト(2026年9月29日更新)と事業者向けの説明会資料によると、変更は次のとおりです。

工事 令和8年度の扱い
住宅の外壁塗装 対象外(令和7年度は補助対象)
断熱材の設置 対象外(令和7年度は補助対象)
太陽光発電システムの設置 対象外(令和7年度は補助対象)
太陽熱ソーラーシステム・温水器の設置 対象外(令和7年度は補助対象)
窓の断熱改修 1万5千円/1窓
高断熱ドアの設置 1万5千円/1ドア
高断熱浴槽 7万円/1台
屋根の高反射改修 10万円/1棟(後期受付分から)

令和8年度の補助は4つのメニューを合わせて最大20万円です。説明会資料は、東京都の制度との役割分担を踏まえて区は断熱化に予算を集中すると説明しています。昨年の情報をもとに「区の補助で外壁も塗れる」と考えていた人は、今年度は計画を立て直す必要があります。

外壁に関係しそうな区の制度はほかにもありますが、目的が違います。不燃化特区の助成は、指定地区で老朽建築物を除却したり建て替えたりする費用が対象で、外壁の塗り替えや改修は含まれません。

出典:世田谷区・令和8年度 世田谷区エコ住宅補助金 特設サイト、同・令和8年度エコ住宅補助金申請の手引き、世田谷区・不燃化特区制度(2026年10月2日確認)

外壁と一緒に屋根を塗るなら:区の「屋根の高反射改修」

外壁の塗り替えでは、同じ足場で屋根も塗ることがよくあります。この屋根の部分だけは、条件を満たせば区の補助を受けられる可能性があります。

屋根の高反射改修として認められるのは、日射反射率(近赤外線)50パーセント以上の塗料を使う塗装工事です。葺き替えやカバー工法の場合は、同じ反射率の屋根材を使います。屋根または屋上の全面が対象で、太陽光発電システムなどの設置箇所だけを除けます。補助額は後期受付分から1棟10万円に見直されました(前期は7万円)。

申請者は区内に住民登録がある個人で、工事の契約と支払いをする本人です。区内に店舗や営業所を置く施工業者との契約が条件で、新築住宅は対象外です。手続きの順番は次のとおりです。

  1. 区内の施工業者と工事請負契約を結ぶ
  2. 契約後に電子申請サイトで「事前登録」を行い、予算枠を確保する
  3. 工事を行い、代金の支払いまで済ませる
  4. 必要書類をそろえて「交付申請」を行う(交付決定まで1〜2か月程度)

後期の事前登録と交付申請の受付は令和8年10月1日から令和9年1月31日まで(または予算の上限に達するまで)で、工事の完了日が令和8年9月1日から令和9年1月31日までの工事が対象です。前期に事前登録した予算枠は8月31日で失効したため、後期に申請するなら登録をやり直します。10月2日時点で、後期の予算確保済率は「準備中」の表示でした。

外壁の塗装代はこの補助に含まれません。見積書では屋根と外壁の金額を分けてもらい、屋根の塗料の製品名と日射反射率を確かめておくと、申請書類をそろえやすくなります。

出典:世田谷区・令和8年度 世田谷区エコ住宅補助金 特設サイト、同・申請の手引き(2026年10月2日確認)

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壁の断熱改修は東京都と国の制度で

区の補助から「断熱材の設置」が外れたため、外壁に断熱材を入れる工事の支援は東京都と国が中心になります。区の手引きも、国や東京都の補助事業との併用は可能としています。

項目 東京都 国
制度 既存住宅における省エネ改修促進事業 みらいエコ住宅2026事業(リフォーム)
窓口 クール・ネット東京 みらいエコ住宅事業者が申請
外壁の条件 1つ以上の居室で外気に接する部分すべてに断熱材(又は改修後に断熱等性能等級5以上) 開口部と躯体の断熱改修の組み合わせ
外壁の断熱材 熱抵抗値2.7以上 性能区分で1立方メートル14,000円〜44,000円
上限 断熱材は1住戸100万円 40万〜100万円/戸(新築時期と工事で変わる)
手続きの時期 契約・施工は事前申込受付後 着工は2026年12月31日まで
塗装の扱い 断熱した部位の遮熱塗装は経費に含められる 補助対象工事に塗装なし

東京都:断熱材と遮熱塗装の組み合わせ

東京都の事業で断熱材の助成額は、助成対象経費の3分の1、1住戸100万円、国の補助金を受ける場合はその交付額、のうち最も小さい額です。遮熱塗料を経費に含めるには、日射反射率(近赤外線波長領域)50%以上の塗料で、この事業で断熱材を設置した部位に塗ることが条件です。断熱材を入れない壁を遮熱塗料で塗るだけでは、助成の対象になりません。

都の手続きは事前申込から始まり、設備設置の契約と施工は事前申込の受付後でなければなりません。事前申込から1年以内に交付申請をする必要があり、交付申請兼実績報告の受付は令和11年3月30日までです。リフォーム瑕疵保険への新規加入も要件です。都のページは、業者からキャッシュバックを受ける予定がある場合、その額を助成対象経費から除くよう求めています。

国:窓とセットで躯体の断熱

国の事業では、外皮に面する窓がある居室(トリガールーム)で開口部と躯体の断熱改修を組み合わせることが前提です。対象は登記事項証明書で平成28年12月31日以前の新築と確認できる住宅で、補助上限は平成3年以前の家で100万円/戸または50万円/戸、平成4年〜平成28年の家で80万円/戸または40万円/戸です。高効率給湯器など特定エコ住宅設備まで含めるかどうかで上限が変わります。

契約日は問われませんが、着工までに結んだ契約が対象です。交付申請の予約は遅くとも11月16日まで、交付申請は遅くとも12月31日までで、どちらも予算の上限に達した時点で締め切られます。リフォームの申請額は2026年10月2日午前0時時点で予算の8%でした。一般消費者が直接申請することはできません。

出典:クール・ネット東京・令和8年度 既存住宅における省エネ改修促進事業、みらいエコ住宅2026事業・リフォーム、同・躯体の断熱改修、同・公式トップ(2026年10月2日確認)

火災保険と「自己負担なし」の勧誘に注意

外壁の傷みのうち火災保険の対象になり得るのは、台風や大雨など自然災害による損害です。国民生活センターは、経年劣化による住宅の損傷は自然災害などの事故による損害ではないので保険金支払いの対象にならない、と注意を呼びかけています。築年数の古い家ほど、ひび割れや色あせが劣化によるものか災害によるものかを業者任せにせず、加入先の保険会社や代理店に相談してください。

国民生活センターによると、保険金を使えば自己負担なく住宅を修理できると勧誘する住宅修理サービスの相談は、2019年度に2,684件寄せられました。保険金の請求は加入者自身で行うことが基本です。うその理由による保険金請求は保険金詐欺に該当するおそれがあります。

区の制度が変わった年は、「区の助成金で外壁が無料になる」「今月中なら補助が使える」といった誘い文句が出やすくなります。令和8年度に区が補助するのは窓・ドア・浴槽・屋根の高反射改修だけです。外壁の補助を持ち出す業者には、制度名を聞いて区の特設サイトで確かめてください。

出典:国民生活センター「保険金を使って自己負担なく住宅修理ができる」と勧誘されてもすぐに契約しないようにしましょう!(2020年10月1日公表。2026年10月2日確認)

業者を比べるときは「区内業者」かどうかも確認

区の屋根の補助を使う場合は、区内に店舗や営業所を置く施工業者との契約が条件です。都や国の断熱改修を組み合わせるなら、国のみらいエコ住宅事業者に登録しているかも確かめます。比較サービスで候補を集めたら、所在地と登録の有無を見てから見積もりを依頼すると、あとで条件に合わないと分かる手戻りを防げます。

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屋根の高反射塗装も希望していることを最初に伝えると、塗料の反射率まで含めた提案を受けやすくなります。

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外壁だけの塗り替えで補助を使わない場合の価格比べに向いています。足場や付帯部の範囲をそろえて見比べます。

世田谷区の住宅:一戸建ては4戸に1戸

令和5年住宅・土地統計調査で、世田谷区の居住世帯のある住宅は480,930戸、一戸建ては124,470戸(25.88%)でした。住宅の4分の3は共同住宅などで、一戸建ては少数派です。

一戸建てのうち1970年以前に建った住宅は7,150戸あります。築50年を超える家では、塗り替えより先に下地や構造の傷みを点検する必要が出てきます。建築時期別の戸数を、国の断熱改修の補助で求められる新築時期(平成28年12月31日以前)と並べました。

建築時期 一戸建て 国の断熱改修の補助
1970年以前 7,150戸 新築時期の要件内
1971〜1980年 9,580戸 新築時期の要件内
1981〜1990年 14,770戸 新築時期の要件内
1991〜2000年 19,640戸 新築時期の要件内
2001〜2010年 23,340戸 新築時期の要件内
2011〜2020年 27,940戸 2016年までの新築なら要件内
2021〜2023年9月 5,190戸 要件外

最も多いのは2011〜2020年の27,940戸です。この年代の家は最初の塗り替えの時期に入りつつあり、断熱改修より塗装の見積もりが中心になります。1990年以前の家なら、平成3年以前の新築として国の補助の上限が高い区分に入る可能性があるため、断熱改修と合わせて検討する余地があります。

出典:e-Stat・令和5年住宅・土地統計調査 第9-2表(2026年10月2日確認)

雨の量と海からの距離

区内にある気象庁の世田谷観測所(アメダス)は降水量だけを観測しているため、平年値も降水量に限られます。

  • 年降水量:1,654.2mm(1991〜2020年の平年値)
  • 気温:観測項目がなく平年値なし
  • 年降雪深・最深積雪:観測項目がなく統計なし

梅雨から秋の台風期にかけては、外壁が濡れたまま乾きにくい日が続きます。シーリングの切れや外壁のひびから水が入ると、塗り替えだけでは済まなくなるため、雨が多い季節の前に目地とサッシ回りを点検しておくと安心です。

区役所を基準に概略海岸線までを計算すると約10kmです。区は海に面していません。この値は区役所を基準にした概算で、一軒ごとの塩害を判定する値ではありません。

出典:気象庁・世田谷の平年値、国土地理院住所検索、Natural Earth海岸線(2026年10月2日確認)

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塗装工事業の許可を確認した区内の3社

国土交通省の建設業者検索で、世田谷区内に主たる営業所があり、塗装工事業の許可が有効な3社を選びました。いずれも区内の所在地のため、屋根の高反射改修で求められる区内業者の条件にも当てはまる所在地です。

事業者 許可 所在地 電話
有限会社深沢塗装 東京都知事許可 第122511号(一般・塗装工事業) 〒157-0068 東京都世田谷区 宇奈根2-18-10 03-3417-3371
清水塗装株式会社 国土交通大臣許可 第007148号(特定・塗装工事業) 〒158-0083 東京都世田谷区 奥沢3-29-5 03-3728-1611
有限会社幕塗装店 東京都知事許可 第116916号(一般・塗装工事業) 〒157-0067 東京都世田谷区 喜多見1-11-27 03-3417-5488

許可の有効期間の満了日は、有限会社深沢塗装が令和11年8月19日、清水塗装株式会社が令和12年5月21日、有限会社幕塗装店が令和9年1月24日です。清水塗装株式会社は国土交通大臣許可で、区分は特定建設業です。許可の有無と、みらいエコ住宅事業者の登録は別に確かめてください。掲載は推薦ではなく、当サイトとの提携関係もありません。

出典:国土交通省・建設業者検索(2026年10月2日確認)

よくある質問

世田谷区のエコ住宅補助金で外壁塗装はできますか?

できません。令和8年度は「住宅の外壁塗装」が補助対象から外れ、区の特設サイトにもそのとおり書かれています。

外壁を遮熱塗料で塗れば、区の屋根の補助と同じ扱いになりますか?

なりません。区の高反射改修は屋根または屋上の全面が条件で、外壁は含まれません。

屋根の補助は工事が終わってから申し込めばよいですか?

事前登録は工事の契約後、交付申請は工事と支払いの完了後です。事前登録をしていないと交付申請はできないため、契約したら早めに登録します。

壁に断熱材を入れる工事で使える補助はありますか?

東京都の既存住宅における省エネ改修促進事業と、国のみらいエコ住宅2026事業が候補です。東京都は事前申込の受付後に契約・施工すること、国は窓の断熱改修と組み合わせることが条件です。

区外の塗装会社に頼むと、区の補助は使えませんか?

区のエコ住宅補助金は、区内に店舗や営業所を置く施工業者との契約が条件です。区外の会社に頼む場合は、屋根の補助を受けられません。

台風で外壁がはがれたときはどうすればよいですか?

まず加入している火災保険の補償内容を確認し、保険会社か代理店に連絡します。保険金の請求は加入者自身で行うのが基本です。

まとめ

世田谷区で外壁を塗り替える費用は、令和8年度は区の補助に頼れません。外壁塗装と断熱材の設置はエコ住宅補助金から外れ、区が補助するのは窓・ドア・浴槽と屋根の高反射改修に限られます。

外壁と屋根を同時に工事するなら、屋根の部分だけ後期受付で区の補助を申し込めるかを、区内業者との契約前に確かめましょう。壁の断熱性能まで上げたい場合は東京都の事前申込と国のみらいエコ住宅2026事業を組み合わせ、自然災害の損傷は火災保険の契約を確認します。どれにも当たらない塗り替えは、相見積もりで工事範囲と金額をそろえて比べることが費用を抑える近道です。

世田谷区の近くの市区町

世田谷区から市役所どうしの直線距離が近い順に、当サイトで調べた周辺5市区町のページを並べました。助成制度は住んでいる市区町のものしか使えないため、隣の市の制度は参考として見比べてください。

東京都内の市区町を制度・受付状況で比べるときは、東京都の外壁塗装助成金の一覧をご覧ください。

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この記事を書いた人

「外壁塗装の見積もりガイド」運営者。外壁塗装を考え始めた方が、見積もりや助成金、業者選びで迷わず判断できるよう情報をまとめています。記事は国土交通省・国民生活センター・気象庁・各自治体の公式資料を原文で確認して作成し、出典と確認日を明記しています。特定の業者をすすめるのではなく、複数社の見積もりを同じ条件で比べるための判断材料を届けることを大切にしています。

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