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板橋区には、外壁の塗り替えに使える区の助成制度が見当たりません。区の「住宅リフォームをお考えの方へ」(2026年4月1日更新)が案内している助成は、高齢者の住宅改修、建築物の耐震化、障がいのある方の住宅設備改善、子育て世帯住宅リフォーム支援で、外壁塗装を対象にした制度は載っていません。区が住宅の断熱材や窓に出していた補助も、2020(令和2)年度で終了しています。
壁に断熱材を入れる改修であれば、東京都(クール・ネット東京)の「既存住宅における省エネ改修促進事業」や国の「みらいエコ住宅2026事業」が対象になり得ます。区・都・国の公式ページを2026年10月10日に確認した内容をまとめました。都内のほかの区市の状況は東京都の外壁塗装・助成制度一覧で比べられます。
区がリフォームで案内している4つの助成と外壁の関係
区の住宅政策課が「住宅リフォームをお考えの方へ」で紹介している助成と、外壁の工事との関係は次のとおりです。
| 区の助成 | 外壁の塗装・改修 |
|---|---|
| 子育て世帯住宅リフォーム支援事業 | 対象の20項目に外壁・塗装なし |
| 建築物の耐震化に対する助成(木造・非木造) | 耐震改修工事が対象(塗装単独は不可) |
| 高齢者の住宅改修費助成事業 | 工事種目は手すりの取り付けなど・浴槽・流しまたは洗面台の取替え |
| (障がいのある方へ)住宅設備改善 | 住宅改修・屋内移動設備・階段昇降機(外壁の種目なし) |
同じページは関連リンクとして、国の住宅省エネ2026キャンペーンとクール・ネット東京の補助金・助成金を挙げています。区の制度に外壁を直す枠が見当たらない以上、断熱を伴う工事なら都と国の制度を見る流れになります。
出典:板橋区・住宅リフォームをお考えの方へ、板橋区・高齢者住宅設備改修費助成事業、板橋区・(障がいのある方へ)住宅設備改善(2026年10月10日確認)
子育て世帯住宅リフォーム支援は、予算の84.9%まで進んでいる
「板橋区子育て世帯住宅リフォーム支援事業」は、18歳以下(の年度内)の子どもを扶養している世帯(妊娠中の方の世帯を含む)が、子どもの安全に配慮したリフォームを行う場合の助成です。手すりの取付け、段差の解消、滑りにくい床材への変更、対面形式キッチンの設置、間取り変更など20項目が対象で、外壁・塗装・断熱の工事は挙げられていません。
助成額は対象工事費(消費税を除く)の2分の1で、上限50万円です。工事は「板橋区住宅リフォーム事業者登録制度」に登録された事業者の施工に限られ、新耐震基準に適合している(または同等の耐震性能がある)住宅であることも必要です。必ず工事の着手前に申請し、交付決定通知書を受け取ってから着手します。事前申請がない場合は助成されません。
区のページは「現時点の予算に対する交付予定額の割合は、84.9%です」と掲載しており、予算の上限に達し次第、終了します。内装の工事を外壁の塗り替えと同じ時期に考えている子育て世帯は、早めに住宅政策課住宅政策推進係に相談してください。
出典:板橋区・板橋区子育て世帯住宅リフォーム支援事業(2026年9月29日更新。2026年10月10日確認)
木造住宅の耐震化助成、承認申請は12月4日まで
区の木造住宅の耐震化促進事業は、平成12年5月以前に建てられた木造住宅(2階建以下)が対象です。耐震改修工事の助成は建築時期で2つに分かれます。
| 建築時期 | 助成率 | 限度額 | 備考 |
|---|---|---|---|
| 昭和56年5月31日以前 | 9/10 | 220万円 | — |
| 昭和56年6月1日〜平成12年5月31日(在来軸組工法) | 2/3 | 160万円 | 令和8年度末で終了 |
いずれも耐震診断で評点1.0未満などと判断された建築物で、施工は区の指定業者に限られます。令和8年度の承認申請受付の締切は令和8年12月4日です。いわゆる「2000年基準」より前の新耐震住宅向けの160万円の枠は今年度で終わるため、該当する家で外装の工事も考えているなら、耐震診断を先に済ませておくと、補強と外壁の工事を一度にまとめる判断がしやすくなります。
区のページは、区役所や公的機関を装って電話や戸別訪問をする悪質な業者がいるとして注意を呼びかけています。区は、依頼がない限り業者から電話や訪問をすることはないとしています。
出典:板橋区・木造住宅の耐震化促進事業(2026年7月27日更新、令和8年度版パンフレットを含む。2026年10月10日確認)
区の断熱補助は2020年度で終了、いまは東京都の事業
区の「住宅用新エネ及び省エネ機器等導入補助金制度」は、2020(令和2)年度まで「断熱化住宅(窓・断熱材)」を対象にしていましたが、区のページに「本事業は2020(令和2)年度に終了しました」とあります。2021年度以降の区の省エネ関連事業は、省エネ行動で使用量を減らした人にポイントを付ける仕組み(2026年度からは「いたばしエコポイント事業」)で、工事費の補助ではありません。
壁に断熱材を入れる工事で使える可能性があるのは、クール・ネット東京の「令和8年度 既存住宅における省エネ改修促進事業(高断熱窓・ドア・断熱材・浴槽)」です。ページには「受付中」と表示されています。
- 断熱材の要件:1つ以上の居室で外気に接する部分すべてに断熱材を設置し、部位ごとの基準を満たすこと(外壁は熱抵抗値2.7以上)、又は改修後の住宅が断熱性能等級5以上であること
- 助成額:助成対象経費の1/3、1住戸当たり1,000,000円、国の補助金を受ける場合は国の交付額、のうちいずれか小さい額
- 遮熱塗料:日射反射率(近赤外線波長領域)50%以上で、この事業で断熱材を設置した部位に塗る場合に限り経費に含められる
- 手続き:設備設置の契約・施工は事前申込受付後が条件。交付申請兼実績報告は令和11年3月30日まで
断熱材を入れない壁を遮熱塗料で塗り替えるだけでは、都の助成の対象になりません。
出典:板橋区・[事業終了]住宅用新エネ及び省エネ機器等導入補助金制度、クール・ネット東京・令和8年度 既存住宅における省エネ改修促進事業(2026年10月10日確認)
国のみらいエコ住宅2026事業と都の事業の関係
国の「みらいエコ住宅2026事業」(リフォーム)は、平成28年12月31日以前に新築された住宅で、窓などの開口部と外壁・屋根・天井・床の躯体の断熱改修をトリガールームで組み合わせる工事が対象です。塗装は補助対象工事にありません。外壁の断熱は性能区分により1立方メートルあたり44,000円・30,000円・15,000円・14,000円です。
上限は、平成3年以前の新築が50万円/戸(特定エコ住宅設備も設置すると100万円/戸)、平成4年〜平成28年の新築が40万円/戸(同80万円/戸)です。申請はみらいエコ住宅事業者が行い、交付申請の予約は遅くとも2026年11月16日、着工は遅くとも2026年12月31日までです。リフォームの予算に対する申請額の割合は9%(2026年10月10日 午前0時時点)でした。
国の事業ページは、地方公共団体の補助制度について国費が充当されているものを除き併用可能としています。都の事業は断熱材の助成額を「国の補助金交付額」以下に抑える定めがあるため、両方を使う場合の受取額は事業者に試算してもらいます。
出典:みらいエコ住宅2026事業・リフォーム、同・躯体の断熱改修、同・公式トップ(2026年10月10日確認)
練馬のアメダスで見る板橋区の気候
板橋区内には気象庁の平年値を出す観測点がないため、西に隣接する練馬区の練馬観測所(アメダス)の値を参照します。練馬の平年値は統計期間が2013〜2020年で、30年に満たない期間の値です。
| 項目 | 練馬の平年値 |
|---|---|
| 年降水量 | 1,553.3mm |
| 年平均気温 | 16.1℃ |
| 日最高気温(年平均) | 20.9℃ |
| 日最低気温(年平均) | 12.0℃ |
| 年間日照時間 | 2,040.2時間 |
| 年降雪深・最深積雪 | 観測項目がなく統計なし |
年降雪深は観測項目がないため統計なしで、雪が降らないという意味ではありません。住宅が密集した地域では隣家との間が狭く、北側や隣家に面した壁は乾きにくいため、コケやカビ、塗膜のふくれを点検します。
区役所から概略海岸線までの計算値は約10kmです。区役所を基準にした概算で、個々の住宅が塩害を受けるかどうかを判定するものではありません。
出典:気象庁・練馬の平年値、国土地理院住所検索、Natural Earth海岸線(2026年10月10日確認)
一戸建ては住宅の18.98%、多いのは2011〜2020年築
令和5年住宅・土地統計調査で、板橋区の居住世帯のある住宅は318,950戸、一戸建ては60,530戸で、一戸建ての割合は18.98%です。一戸建て以外の住宅が8割を超える区で、一戸建ての外壁塗装は持ち主が自分で判断し発注する工事です。
一戸建てを建築時期別に見ると、2011〜2020年築の9,970戸が最も多く、2001〜2010年築の9,640戸が続きます。1970年以前は5,680戸、1971〜1980年は9,090戸、1981〜1990年は7,350戸、1991〜2000年は7,790戸、2021〜2023年9月は1,550戸です。
木造の一戸建てなら、昭和56年5月31日以前の建築は区の耐震化助成の9/10の枠に、昭和56年6月1日〜平成12年5月31日の在来軸組工法は今年度で終わる2/3の枠に当たる可能性があります。2001年以降の家は、塗り替えと同時に窓や壁の断熱を都の事業で行うかを検討する年代です。
出典:e-Stat・令和5年住宅・土地統計調査 第9-2表(2026年10月10日確認)
火災保険の対象と、区の名をかたる勧誘
台風や強風で外壁が破損した場合は、契約内容によって火災保険の補償を受けられることがあります。国民生活センターによると、経年劣化による住宅の損傷は自然災害などの事故による損害ではないので、保険金支払いの対象になりません。保険金の請求は加入者自身で行うことが基本で、うその理由で請求すると保険金詐欺に当たるおそれがあります。
「保険金を使って自己負担なく住宅修理ができる」と勧誘する住宅修理サービスの相談は、2019年度に全国で2,684件に上りました。区が案内する助成に外壁塗装の助成は見当たらないため、「区の助成金で塗装が無料」「区から委託された点検」といった説明を受けたら契約せず、区の住宅政策課に確認してください。消費者ホットライン188にも相談できます。
出典:国民生活センター「保険金を使って自己負担なく住宅修理ができる」と勧誘されてもすぐに契約しないようにしましょう!(2020年10月1日公表。2026年10月10日確認)
狭い敷地の塗り替えは、足場と近隣対応も比べる
隣家との距離が近い家では、足場の組み方や養生、近隣へのあいさつまで含めて業者ごとに差が出ます。都の事業で断熱改修も行う場合は、事前申込の前に契約しないよう業者と段取りを合わせます。
ヌリカエ
塗り替えだけか、断熱改修も含めるかを伝えて複数社の紹介を受けます。
外壁塗装の窓口
隣家との間隔や駐車スペースなど、敷地の条件を最初に伝えると見積もりがそろいやすくなります。
外壁塗装一括net
助成を使わない塗り替えの比較に向いています。
板橋区内で塗装工事業の許可を確認した3社
国土交通省の建設業者検索で、板橋区内に主たる営業所があり、塗装工事業の許可が有効な事業者を3社選びました。
| 事業者 | 所在地 | 許可番号・区分 | 電話 |
|---|---|---|---|
| 有限会社大向塗装 | 東京都板橋区 向原1-1-14-407 | 東京都知事許可 第078466号(一般・塗装工事業) | 03-3972-6402 |
| 有限会社佐藤塗装 | 東京都板橋区 向原2-32-7 | 東京都知事許可 第124931号(一般・塗装工事業) | 03-3972-4170 |
| 有限会社小原塗装 | 東京都板橋区 高島平1-5-12-102 | 東京都知事許可 第079069号(一般・塗装工事業) | 03-3933-5435 |
許可の有効期間の満了日は、有限会社大向塗装が令和9年7月24日、有限会社佐藤塗装が令和12年12月4日、有限会社小原塗装が令和9年10月24日です。区の住宅リフォーム事業者登録や耐震の指定業者とは別の確認です。掲載は推薦ではなく、当サイトとの提携関係もありません。
出典:国土交通省・建設業者検索(2026年10月10日確認)
よくある質問
板橋区で外壁塗装に助成金は出ますか?
区が住宅リフォーム向けに案内している助成に、外壁塗装を対象にした制度は見当たりません。
以前あった区の断熱の補助は使えますか?
使えません。断熱化住宅(窓・断熱材)を含む区の補助は2020年度で終了しています。
子育て世帯のリフォーム助成で外壁を直せますか?
対象は子どもの安全に配慮した20項目の工事で、外壁や塗装は含まれていません。予算の84.9%に達しているため、内装の工事を考えている場合も早めに相談します。
壁の断熱改修に使える制度はありますか?
東京都の既存住宅における省エネ改修促進事業と、国のみらいエコ住宅2026事業が候補です。都の事業は事前申込の受付後に契約・施工する必要があります。
遮熱塗料での塗り替えは都の助成の対象ですか?
断熱材を設置した部位に塗る場合に限り、遮熱塗料の経費を含められます。塗り替えだけでは対象になりません。
耐震改修の助成はいつまで申請できますか?
令和8年度の承認申請は12月4日が締切です。昭和56年6月1日から平成12年5月31日までに建てた木造住宅の2/3の枠は、令和8年度末で終了します。
まとめ
板橋区に外壁塗装を対象にした区の助成は見当たらず、区の断熱補助も2020年度で終わっています。区の制度で外まわりの工事に関わるのは耐震化助成で、承認申請は12月4日まで、2000年5月以前の新耐震住宅向けの枠は今年度で終了します。
壁の断熱まで行うなら、都の事業は事前申込の後に契約、国の事業は11月16日までに予約と、順番と期限が違います。隣家との間隔が狭い敷地では、足場や近隣対応も含めた見積もりを複数社から取り、塗装と断熱の金額を分けて比べてから決めましょう。
板橋区の近くの市区町
板橋区から市役所どうしの直線距離が近い順に、当サイトで調べた周辺5市区町のページを並べました。助成制度は住んでいる市区町のものしか使えないため、隣の市の制度は参考として見比べてください。
- 練馬区の外壁塗装と助成金(約5km)
- 川口市の外壁塗装と助成金(埼玉県・約6km)
- 台東区の外壁塗装と助成金(約8km)
- 杉並区の外壁塗装と助成金(約9km)
- 足立区の外壁塗装と助成金(約9km)
東京都内の市区町を制度・受付状況で比べるときは、東京都の外壁塗装助成金の一覧をご覧ください。
出典・確認日
- 板橋区・住宅リフォームをお考えの方へ(2026年10月10日)
- 板橋区・板橋区子育て世帯住宅リフォーム支援事業(2026年10月10日)
- 板橋区・木造住宅の耐震化促進事業(2026年10月10日)
- 板橋区・[事業終了]住宅用新エネ及び省エネ機器等導入補助金制度(2026年10月10日)
- クール・ネット東京・令和8年度 既存住宅における省エネ改修促進事業(2026年10月10日)
- みらいエコ住宅2026事業【公式】(2026年10月10日)
- 国民生活センター・保険金が使えると勧誘する住宅修理の注意喚起(2026年10月10日)
- 気象庁・練馬の平年値(2026年10月10日)
- e-Stat・令和5年住宅・土地統計調査 第9-2表(2026年10月10日)
- 国土交通省・建設業者検索(2026年10月10日)
- 国土地理院住所検索、Natural Earth海岸線(区役所基準の概算)



