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川崎市では、外壁塗装に使える市の助成金はありません。市の「川崎市住まい助成制度等ご案内」のページ(2026年8月5日更新)は、外壁塗装や屋根の補修への補助金の問い合わせが多いとしたうえで、いわゆるリフォームを目的とした外壁塗装工事や屋根の補修工事に対する助成制度(補助金等)はないと明記しています。市のよくある質問(FAQ)にも同じ注意書きがあります。
外壁の工事で補助を受ける道があるとすれば、壁に断熱材を入れる省エネ改修です。神奈川県の補助は令和8年度の申請を9月30日に締め切ったため、2026年10月2日時点で申し込めるのは国のみらいエコ住宅2026事業になります。県内のほかの市の状況は神奈川県の外壁塗装・助成制度一覧にまとめています。
川崎市が公式ページで示している内容
市の答えは、住まいの助成制度の案内ページとFAQ(No.136121、2025年6月5日更新)の2か所に書かれています。どちらも、市の住まいに関する助成制度は「川崎市・住まい助成制度等ご案内」という一覧にまとめていると案内し、そのうえで外壁塗装や屋根の補修工事は対象にならないと注意を促しています。
市が「いわゆるリフォームを目的として」と断っているとおり、傷んだ外壁を塗り直して維持するための工事を支える市の制度はありません。どの助成を使えるか分からない場合の相談先として、市は川崎市住宅供給公社のハウジングサロン(044-874-0180、火〜土曜日の9時〜12時・13時〜16時、祝日と年末年始は休み)を挙げています。
市の脱炭素関連の補助も、外壁は対象外です。環境局の「市の補助制度などの紹介」(2026年4月23日更新)が個人向けに案内する市の補助は、太陽光発電設備や蓄電池などの設置費補助金で、断熱改修の市の補助は掲載されていません。
出典:川崎市・川崎市住まい助成制度等ご案内、川崎市FAQ・住宅の助成制度について知りたい、川崎市・市の補助制度などの紹介(2026年10月2日確認)
工事の種類で見る、2026年10月2日時点の使える制度
外壁まわりで考えられる工事ごとに、市・県・国の制度の扱いを並べました。
| 工事の内容 | 川崎市 | 神奈川県 | 国(みらいエコ住宅2026) |
|---|---|---|---|
| 外壁の塗り替えのみ | 助成制度なし | 対象外 | 補助対象工事にない |
| 遮熱・断熱をうたう塗料での塗装 | 助成制度なし | 対象外 | 補助対象工事にない |
| 壁に断熱材を入れる改修 | 市の補助なし | 窓の改修と同時なら対象(9月30日締切) | 開口部の断熱改修と組み合わせて対象 |
| 窓の断熱改修 | 市の補助なし | 必須の改修箇所(9月30日締切) | 開口部の断熱改修として対象 |
塗装はどの段にも補助の対象として出てきません。外壁の工事で補助を考えるなら、「壁の断熱改修をするかどうか」が最初の分かれ目になります。
神奈川県の既存住宅省エネ改修補助:壁は任意、窓が必須
神奈川県の「令和8年度神奈川県既存住宅省エネ改修事業費補助金」は、県内の既存住宅で窓や壁などの省エネ改修をする人に、費用の一部を補助する制度です。市町村を通さず、申請者本人が県に申請します。施工業者などによる代行申請はできません。
壁の断熱改修も補助の対象ですが、扱いは「任意の改修」で、外気に接する窓(玄関ドア等を含む)の改修が必須です。補助額は補助対象経費の3分の1か15万円のいずれか低い額が上限で、窓・ガラス・断熱材は国の補助金の断熱性能基準で対象製品として登録されたものを使います。住宅は、申請者が常時住んで所有していること、昭和56年6月1日以降に建築確認を得て着工したか現行の耐震基準に適合させる改修をしていることが条件です。
申請は事業に着手する2か月以上前に行い、交付決定を受けてから工事に入る順番です。契約は着手にあたらないとされています。
令和8年度は申請額が予算額に達し、9月30日17時30分の受付完了分で締め切られました。これから外壁と窓の断熱改修を計画しても、令和8年度の県の補助は使えません。
出典:神奈川県・令和8年度神奈川県既存住宅省エネ改修事業費補助金、川崎市・国・神奈川県の省エネに関する制度について(2026年10月2日確認)
国のみらいエコ住宅2026事業を川崎の戸建てで使うには
県の補助が締め切られたいま、壁の断熱改修に使える公的な補助は、国土交通省と環境省のみらいエコ住宅2026事業のリフォームです。対象は壁に断熱材を入れる躯体の断熱改修で、塗装は補助対象工事に入っていません。
申し込みまでの流れを、川崎市の一戸建てに当てはめると次のようになります。
- 登記事項証明書で、平成28年12月31日以前に新築された住宅かを確かめる
- 外皮に面する窓がある居室(トリガールーム)を1つ決め、窓などの開口部と壁などの躯体の断熱改修を組み合わせた計画を立てる
- みらいエコ住宅事業者に登録した会社と、着工までに工事請負契約を結ぶ(契約日は問われない)
- 2025年11月28日から遅くとも2026年12月31日までに着工する。交付申請の予約は遅くとも11月16日、交付申請は遅くとも12月31日まで
申請するのは登録事業者で、一般消費者は直接申請できません。予約と申請はどちらも予算の上限に達した時点で締め切られ、リフォームの申請額は2026年10月2日午前0時時点で予算の8%です。
補助の上限は築年で変わり、平成3年以前の住宅は100万円/戸(特定エコ住宅設備まで組み合わせた場合)か50万円/戸、平成4年〜平成28年の住宅は80万円/戸か40万円/戸です。外壁の断熱改修には、断熱材の性能区分に応じて1立方メートルあたり14,000円〜44,000円が積み上がります。
出典:みらいエコ住宅2026事業・対象要件の詳細【リフォーム】、同・躯体の断熱改修、同・公式トップ(2026年10月2日確認)
川崎市は一戸建てが4戸に1戸、2011〜2020年築が最多
令和5年住宅・土地統計調査で、川崎市の居住世帯のある住宅は757,600戸、そのうち一戸建ては183,200戸です。一戸建ての割合は24.18%で、住宅の4分の3は共同住宅などが占めます。外壁塗装を自分で発注する一戸建ての世帯は、市内では少数派です。
| 建築時期 | 一戸建て | 国の断熱補助での築年の扱い |
|---|---|---|
| 1970年以前 | 10,500戸 | 平成3年以前 |
| 1971〜1980年 | 20,600戸 | 平成3年以前 |
| 1981〜1990年 | 23,900戸 | 平成3年以前 |
| 1991〜2000年 | 29,600戸 | 1991年は平成3年、1992年以降は平成4年〜 |
| 2001〜2010年 | 35,000戸 | 平成4年〜平成28年 |
| 2011〜2020年 | 36,000戸 | 2016年までは対象、2017年以降は対象外 |
| 2021〜2023年9月 | 8,000戸 | 対象外 |
一戸建ては新しい年代ほど多く、2011〜2020年の36,000戸が最多です。この年代には国の補助を使える家と使えない家が混ざるため、登記事項証明書で新築の日付を確かめることが欠かせません。統計は市全体の値で、区ごとの差は読み取れません。
出典:e-Stat・令和5年住宅・土地統計調査 第9-2表(2026年10月2日確認)
横浜観測所の平年値と、海から約5kmの立地
川崎市内には気象庁の平年値を出す観測点がないため、南に隣接する横浜市の横浜観測所の1991〜2020年の平年値を参照します。年降水量は1,730.8mmで、年降雪深は9cm、年最深積雪は7cmです。年平均気温は16.2℃、平均の相対湿度は67%、年間の日照時間は2,018.3時間でした。
雨が多く湿度も高めの条件では、北面や日の当たりにくい面にコケや藻が付きやすくなります。降雪は年に数センチで、外壁への負担は雪よりも雨と湿気、日射が中心です。
市役所から概略海岸線までの計算値は約5kmです。市の南東部は東京湾に面しており、臨海部に近い住宅では、ベランダの手すりや雨戸、換気フードなど金属部分のさびを塗装前に確かめておくと、下地処理の範囲を見積もりに入れてもらいやすくなります。この距離は市役所を基準にした概算で、個々の住宅の塩害を判定する値ではありません。
出典:気象庁・横浜の平年値、国土地理院住所検索、Natural Earth海岸線(2026年10月2日確認)
台風の被害に火災保険を使うときと、勧誘への注意
台風が過ぎたあと、外壁の修理に火災保険を使えないかと考える人もいるでしょう。風災などの自然災害による損害を補償する契約なら、台風で外壁材がはがれたといった損傷は対象になり得ます。ただし国民生活センターは、経年劣化による住宅の損傷は自然災害などの事故による損害ではなく、保険金支払いの対象にならないとしています。
同センターによると、「保険金が使える」と勧誘する住宅修理サービスの相談は2019年度に2,684件あり、関東地方では依然として多く寄せられています。紹介されている事例には、工事をしない場合は保険金の5割を違約金として支払うと書面に書かれていたものもあります。「保険金を使って自己負担なく住宅修理ができる」と言われてもすぐに契約せず、まず加入先の保険会社か代理店に相談してください。保険金の請求は加入者自身で行うのが基本で、うその理由で請求すれば保険金詐欺に当たるおそれがあります。
「川崎市の助成金で安くなる」と言われた場合も同じです。市は外壁塗装への助成制度はないと明記しているため、その場で契約せず、どの制度のことかを確かめてください。困ったときは消費者ホットライン188で最寄りの消費生活センターを案内してもらえます。
出典:国民生活センター「保険金を使って自己負担なく住宅修理ができる」と勧誘されてもすぐに契約しないようにしましょう!(2020年10月1日公表。2026年10月2日確認)
川崎市で塗装業者を比べるための相談先
市の助成がない分、申請の締切や交付決定に合わせて工期を組む必要はありません。比べる時間を確保しやすいので、複数の会社から同じ条件で見積もりを取ります。国の断熱改修を使う可能性があるなら、相談の時点で登録事業者かどうかを確認しておくと、後から会社を替える手間を避けられます。
ヌリカエ
臨海部に近い家なら、金属部分のさびや下地の傷みを伝えておくと、下地処理まで含めた見積もりで比べられます。
外壁塗装の窓口
断熱改修と塗り替えを同時に考えている場合は、両方を見積もれる会社を紹介してもらえるかを最初に相談します。
外壁塗装一括net
塗り替えだけの価格を比べたいときに使えます。塗料の種類と塗る回数、足場と付帯部の範囲が各社でそろっているかを見比べてください。
川崎市内で塗装工事業の許可を確認した3社
国土交通省の建設業者検索で、川崎市内に主たる営業所があり、塗装工事業の許可が有効な事業者を、区が重ならないよう3社選びました。
| 事業者 | 許可 | 所在地 | 電話 |
|---|---|---|---|
| 昭栄塗装株式会社 | 神奈川県知事許可 第050781号(一般・塗装工事業) | 〒216-0033 神奈川県川崎市宮前区 宮崎170-10 | 044-853-1135 |
| 有限会社スズキ塗装 | 神奈川県知事許可 第085690号(一般・塗装工事業) | 〒212-0053 神奈川県川崎市幸区 下平間20-11 | 044-511-0769 |
| 株式会社東和塗装 | 神奈川県知事許可 第008031号(一般・塗装工事業) | 〒213-0012 神奈川県川崎市高津区 坂戸1-6-26 | 044-822-4225 |
それぞれの許可の有効期間は、昭栄塗装株式会社が令和9年12月5日、有限会社スズキ塗装が令和10年11月7日、株式会社東和塗装が令和9年9月26日に満了します。満了日が近い会社は、契約前に更新の状況も確認しておくと安心です。掲載は推薦ではなく、当サイトとの提携関係もありません。
出典:国土交通省・建設業者検索(2026年10月2日確認)
よくある質問
川崎市に外壁塗装の補助金はありますか?
ありません。市の住まい助成制度の案内ページとFAQが、リフォームを目的とした外壁塗装工事や屋根の補修工事への助成制度はないと明記しています。
屋根の塗装や補修なら市の助成を受けられますか?
屋根の補修工事も、外壁塗装と並んで助成制度はないと書かれています。耐震など別の目的の制度に当てはまるかは、ハウジングサロンで相談できます。
神奈川県の省エネ改修補助で外壁の断熱だけをしてもよいですか?
対象になりません。県の補助は外気に接する窓の改修が必須で、壁の断熱は任意の改修という扱いです。令和8年度の申請も9月30日に締め切られています。
どの助成制度を使えるか分からないときはどこに相談できますか?
市は「川崎市・住まい助成制度等ご案内」を確認したうえで、所管や該当する項目が分からない場合は川崎市住宅供給公社のハウジングサロン(044-874-0180)に相談するよう案内しています。個別の補助金の内容は、補助金を所管する各局に問い合わせます。
台風で外壁が壊れた場合、火災保険は使えますか?
契約が風災などの損害を補償していれば対象になり得ます。年数がたって生じた劣化は対象外です。業者に任せる前に、保険証券を確認して加入先に連絡してください。
気候の数字は川崎市内で測ったものですか?
違います。市内に平年値の観測点がないため、南に隣接する横浜市の横浜観測所の値を参考にしています。市内の場所による差は、この値からは分かりません。
まとめ
川崎市で外壁を塗り替える場合、市の助成金は使えません。市自身が、リフォーム目的の外壁塗装工事への助成制度はないと明記しています。壁の断熱まで対象にしていた神奈川県の補助も、令和8年度は締め切られました。
残る選択肢は、平成28年以前に建った一戸建てで、窓と壁の断熱を組み合わせて国のみらいエコ住宅2026事業を使うことです。台風で壊れた部分は火災保険の補償を確かめ、通常の塗り替えは、許可を確認した複数の会社の見積もりを工事の範囲までそろえて比べてください。一戸建てが4戸に1戸の市だからこそ、身近に相談できる人が少ないときは、比較サービスや公的な窓口を使って判断材料を集めることが近道になります。
川崎市の近くの市区町
川崎市から市役所どうしの直線距離が近い順に、当サイトで調べた周辺5市区町のページを並べました。助成制度は住んでいる市区町のものしか使えないため、隣の市の制度は参考として見比べてください。
- 大田区の外壁塗装と助成金(東京都・約4km)
- 品川区の外壁塗装と助成金(東京都・約9km)
- 横浜市の外壁塗装と助成金(約11km)
- 目黒区の外壁塗装と助成金(東京都・約12km)
- 世田谷区の外壁塗装と助成金(東京都・約14km)
神奈川県内の市区町を制度・受付状況で比べるときは、神奈川県の外壁塗装助成金の一覧をご覧ください。
出典・確認日
- 川崎市・川崎市住まい助成制度等ご案内(2026年10月2日)
- 川崎市FAQ・住宅の助成制度について知りたい(2026年10月2日)
- 川崎市・市の補助制度などの紹介(2026年10月2日)
- 川崎市・国・神奈川県の省エネに関する制度について(2026年10月2日)
- 神奈川県・令和8年度神奈川県既存住宅省エネ改修事業費補助金(2026年10月2日)
- みらいエコ住宅2026事業【公式】(2026年10月2日)
- 国民生活センター・保険金が使えると勧誘する住宅修理の注意喚起(2026年10月2日)
- 気象庁・横浜の平年値(2026年10月2日)
- e-Stat・令和5年住宅・土地統計調査 第9-2表(2026年10月2日)
- 国土交通省・建設業者検索(2026年10月2日)
- 国土地理院住所検索、Natural Earth海岸線(市役所基準の概算)



