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石川県の外壁塗装に助成金はある?県は県産材・新築ZEH向け、金沢市は川筋の外壁修景など区域限定【2026年】

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石川県で自宅の外壁を塗り替えるとき、県の補助を当てにするのは難しいのが実情です。県土木部建築住宅課の「住宅関連支援制度ポータルサイト」に載る一覧表(令和8年7月1日時点)を見ると、県の欄にあるのは県産材を使う住宅づくりの助成、ZEHなど新築・購入向けの省エネ補助、感震ブレーカーの3つだけです。

県庁所在地の金沢市にも、今住んでいる家の外壁塗装をそのまま補助する制度は見当たりません。外壁の工事にお金が出るのは、浅野川・犀川沿いの決められた区間や金澤町家など、景観を守る区域に限った補助です。このページで紹介している市のうち、県内のどの家でも塗り替えに使える市の補助がある市は0市です。

金沢市以外の県内市町は、今後このページに順次追加します。それまでは、お住まいの市町の住宅担当窓口で制度の有無を確かめてください。

目次

石川県・金沢市・国の制度の比較表

外壁の塗り替えと外壁の断熱で、使える制度がどう分かれるかを一覧にしました。

地域・制度 自宅の外壁の塗り替え 外壁の断熱改修 主な対象 補助の額
金沢市・川筋修景事業(外壁修景) 指定区間の推奨色による改修のみ ― 浅野川(梅ノ橋〜中の橋)・犀川(桜橋〜新橋)の区間 50%・上限50万円
金沢市・中古住宅取得・リフォーム奨励金 外壁の記載なし 外壁の記載なし 対象区域の中古戸建てをローンで購入・購入してリフォーム 借入金額の1〜5%・上限20万〜100万円
金沢市・住宅用断熱窓 対象外 対象外(窓のみ) 既存住宅の主たる居室の窓 上限5万円
石川県・いしかわの森で作る住宅推進事業 対象外 対象外 県産材5立方メートル以上の新築・増改築・購入 7〜50万円
石川県・住まいの省エネ促進事業費補助金 対象外 対象外 ZEH等・長期優良住宅の新築・新築建売の購入 定額10万〜30万円
国・みらいエコ住宅2026事業 対象外 窓などと組み合わせれば対象 平成28年12月31日以前に新築の住宅 上限40万〜100万円/戸

表の内容は2026年10月9日時点のものです。川筋修景は外壁の色に条件があり、区間の外の家は使えません。

石川県の補助は県産材・新築ZEH・感震ブレーカー

県の3つの制度を、外壁との関係に絞って見ていきます。

いしかわの森で作る住宅推進事業(森林管理課)は、県内に建てる住宅などで県産材を5立方メートル以上使った新築・増改築等に、使用量と使用率に応じて7〜50万円を助成します。建てるのは県の登録事業体「県産材建築ビルダー」であることが条件です。外構の木塀・木柵やウッドデッキにも5〜15万円の助成がありますが、外壁の塗り替えに当たる区分はありません。

住まいの省エネ促進事業費補助金は、ゼロエネ住宅アドバイザーの監修のもとで新築する住宅か、新築建売住宅の購入が対象です。ZEH等の区分で30万円、長期優良住宅やZEHの区分で10万円(長期優良住宅がZEHでもあれば20万円)で、子育て・若年夫婦世帯には加算があります。検査済証の交付日が令和8年4月1日以降であることが要件なので、建ってから年数のたった家の断熱改修には使えません。

感震ブレーカー設置促進事業費補助金は、地震のときの電気火災を防ぐ機器の購入・設置費の2分の1を補助するもので、外壁とは関係しません。

県の一覧表には県内の市や町の補助制度へのリンクもまとまっているため、金沢市以外にお住まいなら、まずこの表で自分の市町の欄を確かめるのが近道です。

出典:石川県・住宅関連支援制度ポータルサイト(更新日2026年7月13日)、石川県・住まいの省エネ促進事業費補助金、石川県・いしかわの森で作る住宅推進事業(2026年10月9日確認)

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金沢市は取得時の奨励金と景観区域の補助

金沢市の住宅政策課が令和8年9月に出したパンフレット「金沢住まいのススメ」に並ぶのは、新築・新築マンション・中古住宅を手に入れるときの奨励金と、住宅火災からの復旧支援です。住み続けている家の塗り替え費用を対象にした制度は載っていません。

外壁に直接かかわるのは、景観政策課などが扱う区域限定の補助です。

  • 川筋修景事業の外壁修景:浅野川と犀川の指定区間で、金沢市景観計画の推奨色を使って外壁を改修する工事に経費の50%(50万円まで)
  • 金澤町家再生活用事業:昭和25年以前に建った金澤町家の外観の修復などに対象工事費の1/2(住宅は150万円まで)
  • こまちなみ保存修景事業:9つのこまちなみ保存区域で外観の修景・修復に対象工事費の70%

いずれも事前協議を経て、交付決定を受けてから着工する流れです。令和8年7月に始まった中古住宅取得・リフォーム奨励金は、住宅ローンの借入金額に区域ごとの率を掛けて額を出す仕組みで、工事の中身に外壁という語は出てきません。

制度の詳しい条件や申請の順番は金沢市の外壁塗装と助成制度のページにまとめています。

外壁の断熱を考えるなら国のみらいエコ住宅2026事業

石川県と金沢市のどちらにも外壁の断熱改修の補助はないため、壁に断熱材を入れる工事を考えるなら国の「みらいエコ住宅2026事業」が候補になります。窓などの開口部と外壁などの躯体の断熱改修を組み合わせることが条件で、塗装だけの工事は対象工事にありません。

対象は、平成28年12月31日以前の新築であることが登記事項証明書で確認できる住宅です。平成3年以前に建った家なら上限100万円/戸または50万円/戸、平成4年〜平成28年の家なら80万円/戸または40万円/戸の区分になります。外壁の断熱材は性能に応じて1立方メートルあたり44,000円・30,000円・15,000円・14,000円で計算します。

申請するのは登録したみらいエコ住宅事業者で、施主が直接申請することはできません。交付申請の予約は遅くとも11月16日まで、着工は遅くとも2026年12月31日までで、予算の上限に達すればその時点で締め切られます。リフォームの申請額は2026年10月9日午前0時時点で予算の9%です。国の事業は国費が入っていない自治体の補助とは併用できるとしていますが、金沢市のパンフレットは奨励金との併用を各窓口で確かめるよう案内しています。

金沢市の窓の断熱補助(上限5万円)は窓だけの工事でも使え、設置した後に申請します。

出典:みらいエコ住宅2026事業・リフォーム、同・躯体の断熱改修、金沢市・住宅用断熱窓の設置(2026年10月9日確認)

金沢の雪と雨、住宅の築年数

気象庁の観測所「金沢」の1991〜2020年の平年値では、年降水量が2,401.5mm、年降雪深が157cm、最深積雪が32cm、雪日数が73.9日です。年平均気温は15.0℃、平均相対湿度は70%、平均風速は4.0m/s、年間日照時間は1,714.1時間で、雨も雪も多く日差しは控えめです。市役所から概略海岸線までの計算値は約10kmで、一軒ごとの塩害の判断には使えない概算です。

濡れている時間が長い外壁では、北側のコケや藻、窓まわりのシーリングの切れ、雪が当たる1階部分の汚れが早く進みがちです。塗り替えの日程は、雪の時期を外して乾燥の日数を確保できる季節に組むと安心です。

令和5年住宅・土地統計調査では、金沢市の居住世帯のある住宅は206,710戸、そのうち一戸建ては115,530戸(55.89%)です。一戸建てで最も多いのは2011〜2020年築の20,780戸で、初めての塗り替えを迎える家がまとまっています。一方で1970年以前に建った一戸建ても10,710戸あります。

項目 金沢市
年降水量 2,401.5mm
年降雪深・最深積雪 157cm・32cm
平均風速 4.0m/s
居住世帯のある住宅 206,710戸
一戸建ての割合 55.89%
一戸建てで最も多い建築時期 2011〜2020年(20,780戸)

出典:気象庁・金沢の平年値、e-Stat・令和5年住宅・土地統計調査 第9-2表、国土地理院住所検索、Natural Earth海岸線(2026年10月9日確認)

見積もりを取る前に確かめておくこと

補助を使うかどうかで、業者に伝えることと契約の時期が変わります。

  1. 自宅が景観補助の区域に入るかを、地番で市の担当課に確かめる。区域内なら推奨色などの基準があり、事前協議と交付決定の後に契約・着工する
  2. 外壁の断熱も検討するなら、見積もりを頼む業者がみらいエコ住宅事業者に登録しているかを聞く
  3. 補助を使わない塗り替えなら、足場、付帯部(雨どい・軒天など)、下地補修、シーリングの範囲をそろえて複数社の見積もりを並べる

雪の重みや強風で外壁や雨どいが壊れた場合は、契約の内容によって火災保険の対象になることがあります。ただし国民生活センターは、経年劣化による損傷は保険金支払いの対象にならないとしており、保険金の請求は加入者自身で行うのが基本です。うその理由で請求すると保険金詐欺に当たるおそれがあります。「県や市の助成金で塗装が無料になる」と訪問で言われたら、その場で契約せず、市町の窓口か消費者ホットライン「188」に相談してください。

出典:国民生活センター「保険金を使って自己負担なく住宅修理ができる」と勧誘されてもすぐに契約しないようにしましょう!(2020年10月1日公表。2026年10月9日確認)

よくある質問

石川県に外壁塗装の補助はありますか?

県の住宅関連の補助一覧(令和8年7月1日時点)にある県の制度は、県産材を使う住宅、新築・購入向けの省エネ補助、感震ブレーカーの3つです。既存住宅の外壁塗装や外壁の断熱改修を対象にした県の補助はありません。

金沢市で今の家の外壁を塗り替えると補助は出ますか?

一般の住宅の塗り替えを対象にした市の制度は見当たりません。浅野川・犀川の指定区間で推奨色を使う外壁修景や、金澤町家・こまちなみ保存区域の外観の修復など、区域と建物が決まった景観補助に限られます。

県産材の助成で外壁の張り替えはできますか?

いしかわの森で作る住宅推進事業は、県産材を5立方メートル以上使った住宅などの新築・増改築等が対象で、県産材建築ビルダーが建てることが条件です。外壁の塗り替えだけの工事は対象に入っていません。

外壁に断熱材を入れる工事に使える補助はありますか?

県と金沢市には外壁の断熱の補助がなく、国のみらいエコ住宅2026事業が候補です。窓などの開口部の断熱と組み合わせることが条件で、交付申請の予約は遅くとも11月16日までです。

金沢市以外の市町の制度はどこで調べられますか?

県の住宅関連支援制度ポータルサイトにある「県・市町の補助制度一覧表」に、県内の市や町の制度へのリンクがまとまっています。最新の条件は各市町の窓口で確かめてください。

まとめ

石川県の補助は県産材を使う家づくりと新築・購入向けの省エネが中心で、今ある家の外壁塗装や外壁の断熱は対象外です。金沢市も自宅の塗り替えに使える制度は見当たらず、外壁にお金が出るのは川筋の指定区間や町家などの景観補助に限られます。

壁の断熱まで考えるなら国の事業の期限を確かめ、塗り替えだけなら工事の範囲をそろえた相見積もりで比べるのが現実的です。雪と雨の多い土地なので、北側や雪の当たる面の傷みを点検で見てもらいましょう。

出典・確認日

確認日はいずれも2026年10月9日です。

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この記事を書いた人

「外壁塗装の見積もりガイド」運営者。外壁塗装を考え始めた方が、見積もりや助成金、業者選びで迷わず判断できるよう情報をまとめています。記事は国土交通省・国民生活センター・気象庁・各自治体の公式資料を原文で確認して作成し、出典と確認日を明記しています。特定の業者をすすめるのではなく、複数社の見積もりを同じ条件で比べるための判断材料を届けることを大切にしています。

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