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三重県内の住宅改修制度は自治体ごとに違います。このページでは四日市市・津市・鈴鹿市の3市を比較し、県の住宅リフォームへの支援の考え方もあわせて整理します。確認日は四日市市が2026年9月21日、津市・鈴鹿市と県の制度が2026年10月10日です。県内全域へ同じ対象工事、上限、日程を当てはめる資料ではありません。
先に押さえておきたいのは県の方針です。三重県は「外壁改修(塗装の塗り替え工事等)、内装改修、水回り設備の改修など、一般的なリフォーム工事に対する補助は行っておりません」と明記しています。3市にも、住み続ける自宅の塗り替えだけに使える市の補助はありません。外壁に補助が届く可能性があるのは、空き家の取得や移住、三世代同居、耐震補強といった目的を伴う工事です。
3市の制度を比較
| 市別ページ | 外壁塗装の扱い | 主な市の制度 | 支援 | 受付 |
|---|---|---|---|---|
| 四日市市 | 空き家取得・三世代同居の改修で建物本体の修繕に含まれ得る | 四日市市空き家取得活用補助金/三世代同居等支援事業 | 対象経費の3分の1・上限各50万円(空き家は対象区域加算10万円) | 先着。公式ページに個別締切表示なし |
| 津市 | 住まいの補助金一覧に外壁・断熱の制度なし | 空き家有効活用推進事業(リノベーション等補助金)/耐震補強と同時のリフォーム | 移住者の空き家改修は3分の1・上限100万円、耐震と同時のリフォームは3分の1・最高20万円 | 空き家改修は随時(予算に限り)。耐震はR8年4月8日から先着 |
| 鈴鹿市 | 令和8年度補助金等シートに外壁・断熱の制度なし | 移住促進のための空き家リノベーション等補助金/耐震補強と同時のリフォーム | 空き家リノベは3分の1・上限50万円、耐震と同時のリフォームは3分の1・上限20万円 | 空き家リノベは10月31日まで。耐震は4月1日~翌年1月31日 |
| 三重県 | 外壁改修(塗装の塗り替え工事等)への補助は行っていないと明記 | 耐震補強と同時のリフォーム、移住者の空き家リフォーム(市町が補助する場合) | 耐震と同時のリフォームは1/3かつ20万円が上限 | 市町の事業として各市町が受付 |
「外壁塗装の補助がある市」として数えると、3市とも0です。四日市市は空き家取得か三世代同居、津市と鈴鹿市は市外からの移住者による空き家改修か耐震補強と同時のリフォームに限られ、どの市も目的を伴わない塗り替えは対象外です。
三重県は塗り替えを補助せず、市町経由で支援する
三重県住宅政策課の「住宅のリフォーム工事について」(令和6年5月21日更新)によると、県が費用の一部を補助するのは、主に昭和56年5月以前の木造住宅の耐震補強工事と同時に行うリフォーム工事と、移住者が空き家に住むため(又は空き家を店舗等に使うため)のリフォーム工事です。いずれも住宅のある市町が補助する場合に限られ、申込方法や要件は各市町に問い合わせる仕組みです。
耐震補強と同時のリフォームは、耐震補強工事の補助に加えて、リフォーム工事分の1/3かつ20万円を上限に補助します。県の木造住宅のリフォーム工事補助のページは、対象工事に耐震補強工事補助の対象とならない工事、バリアフリー改修工事、設備改修工事、外壁、内装改修工事などを挙げ、住宅の機能や性能を向上させる目的の工事に限るとしています。リフォーム工事補助だけを単独で受けることはできません。
移住者の空き家リフォームは、補助を行っていない市町もあり、補助額や要件は市町によって大きく異なると県は書いています。津市(上限100万円)と鈴鹿市(上限50万円)の差もこの違いの一例です。県の太陽光発電設備等設置費(個人向け)補助金も市町を通じた制度で、対象は太陽光発電設備と蓄電池です。県の実施市町の表では鈴鹿市が受付終了となっており、外壁の工事には使えません。
県は住宅リフォームの点検商法にも注意を呼びかけ、工事を頼む前に必ず複数の業者から見積を取ること、訪問販売なら契約書面を受け取った日から8日以内はクーリング・オフができることを案内しています。
四日市市は空き家取得と三世代同居の二制度を選び分ける
四日市市の対象工事は「取得空き家の性能維持・向上のための改修/三世代同居等のための住宅改修」です。申請期間は「年度内・予算の範囲」で、主な条件は制度ごとの転入・住替え又は三世代同居要件、工事費50万円以上、交付決定後に着手、一定期間居住です。制度名だけが似ている別自治体へ、この条件を転記しません。
空き家枠の対象区域加算10万円は上限の加算で、工事費への定額支給ではありません。二制度の対象経費を重ねて数えません。
四日市で確認した空き家取得活用補助金と三世代同居等支援事業は、似た上限額でも入口が違います。空き家枠は取得と転入・住替えを伴う活用、同居枠は家族構成の変化に伴う住宅改修です。まず世帯がどちらの目的に該当するかを決め、同じ工事費を両制度へ重ねて申告しません。対象経費の3分の1、上限50万円という計算では、50万円が定額で支給されるわけではありません。空き家枠の対象区域加算10万円も、所在地と要件の確認が必要です。公式ページに個別締切がないことを受付保証とは読まず、年度内であっても予算残額と完了期限を相談日に確認します。
四日市市役所は概略海岸線から5km未満です。ただし臨海工業地帯に近い住宅と丘陵側の住宅で同じ劣化を断定せず、現場の金属腐食や付着物を見ます。一戸建て7万8,210戸という市全体の統計は、空き家取得世帯や三世代同居世帯の数ではありません。家族関係、転入予定日、住宅取得日を制度別のチェック表にし、該当しない枠の上限を広告文へ載せないようにします。外構と建物本体の境界は見積項目でも明確にします。
四日市市で申請前に残す確認記録
- 空き家取得と三世代同居のどちらの制度で申請するか
- 取得した空き家が居住誘導区域などの加算対象か
- 外構や設備を除いた工事費が50万円以上になる見積書(空き家取得の場合)
- 昭和56年5月31日以前の建物の場合は、耐震性の確認
- 先着の受付状況を担当課に確認した日付
津市と鈴鹿市は移住者の空き家改修と耐震リフォームが中心
津市都市政策課の「住まいに関する補助金・助成金」(2026年3月2日更新)には、空き家の購入・改修、家財の処分、耐震関係などが並び、外壁・塗装・断熱を対象にした制度は載っていません。移住者向けのリノベーション等補助金は、津市外に1年以上住み、改修した空き家に10年以上住む予定の人などが対象で、市内に本店・支店・営業所がある建設業者の施工、申請後の着工、申請年度内の完成が条件です。対象工事は「移住者が居住するために必要な改修工事」で、外壁という語はありません。
鈴鹿市は令和8年度の補助金を課ごとの補助金等シートで公表しており、住宅政策課・建築指導課・環境政策課のシートに外壁の塗り替えや断熱の制度はありません。移住促進のための空き家リノベーション等補助金は、申請日の直前まで連続1年以上市外に住み、実績報告の日までに転入する人が対象で、30万円以上の修繕・補修・模様替えなどが対象工事です。申請は当該年度の10月31日まで、完成は申請年度の3月1日までで、外壁や塗装は対象・対象外のどちらにも書かれていません。
両市とも、耐震補強と同時のリフォームは昭和56年5月31日以前の木造住宅で耐震診断の評点が0.7未満の家が前提で、交付決定の前に契約・着工すると補助を受けられません。鈴鹿市は空き家リノベーション補助と耐震補強の補助を、工事内容を分ければ併せて使えると説明しています。外壁の塗り替えを改修に含められるかは、内訳の分かる見積書を持って津市は都市政策課、鈴鹿市は住宅政策課へ申請前に確かめます。
気候資料は観測地点ごとに読む
| 市 | 参考地点 | 統計期間 | 年降水量 | 年降雪深合計 | 市役所基準の海岸距離 |
|---|---|---|---|---|---|
| 四日市市 | 四日市 | 1991~2020年 | 1,807.3mm | 統計なし | 5km未満 |
| 津市 | 津 | 1991~2020年 | 1,612.9mm | 6cm | 5km未満 |
| 鈴鹿市 | 四日市(北隣の観測所) | 1991~2020年 | 1,807.3mm | 統計なし | 5km未満 |
四日市の年降水量は1,807.3mmです。市役所は海岸線から5km未満で、臨海部には工場地帯もあります。海や工場に近い住宅では、塗装前の洗浄を丁寧に行うかを見積書で確認します。降雪は観測点に統計がないため、判断材料にしません。
津の観測所は市内の津地方気象台で、年降水量1,612.9mm、年降雪深6cm、年最深積雪4cmです。雪の重みより雨と日差しへの備えが課題になります。鈴鹿市内には平年値を出す観測点がないため、北に隣接する四日市の値を目安にしています。3市とも市役所は伊勢湾に近い位置ですが、海岸距離は市役所を基準にした概算で、山あいを含む市域全体や個々の住宅の塩害を判定する値ではありません。
住宅統計は申請件数ではない
| 市 | 居住世帯のある住宅 | 一戸建て | 一戸建て比率 | 1980年以前の一戸建て | 最も多い建築時期 |
|---|---|---|---|---|---|
| 四日市市 | 133,250戸 | 78,210戸 | 58.69% | 18,990戸 | 2011~2020年(13,790戸) |
| 津市 | 116,580戸 | 81,010戸 | 69.49% | 21,280戸 | 1991~2000年(15,860戸) |
| 鈴鹿市 | 81,000戸 | 53,680戸 | 66.27% | 12,920戸 | 1991~2000年(9,940戸) |
令和5年住宅・土地統計調査で、四日市市の一戸建ての建築時期別内訳は、1970年以前7,440戸、1971~1980年11,550戸、1981~1990年12,880戸、1991~2000年13,530戸、2001~2010年11,830戸、2011~2020年13,790戸です。2021~2023年9月は2,640戸です。
津市は1970年以前9,760戸、1971~1980年11,520戸、1981~1990年14,510戸、1991~2000年15,860戸、2001~2010年11,590戸、2011~2020年11,800戸、2021~2023年9月2,610戸です。鈴鹿市は1970年以前5,370戸、1971~1980年7,550戸、1981~1990年8,580戸、1991~2000年9,940戸、2001~2010年7,620戸、2011~2020年9,720戸、2021~2023年9月3,030戸です。
1980年以前に建てられた一戸建ては、四日市市の空き家取得活用補助金では昭和56年5月31日以前の建物に耐震性の確保などが求められ、津市・鈴鹿市では耐震補強と同時のリフォーム補助を検討する入口になります。鈴鹿市は2011~2020年築も9,720戸と多く、最初の塗り替えを迎える家が増えています。
許可を確認した事業者例
| 事業者 | 市 | 所在地 | 電話 | 許可番号 |
|---|---|---|---|---|
| 株式会社広和塗装 | 四日市市 | 〒510-0811 三重県四日市市 みゆきケ丘2-1473-142 | 059-333-4000 | 三重県知事許可 第022047号 |
| 株式会社若林塗装 | 四日市市 | 〒510-0002 三重県四日市市 羽津中1-4-14 | 059-332-3348 | 三重県知事許可 第005653号 |
| 三重塗装工業株式会社 | 四日市市 | 〒510-0845 三重県四日市市 海山道町2-36 | 059-345-4451 | 三重県知事許可 第021580号 |
| 株式会社倉田塗装工業 | 津市 | 三重県津市 安濃町南神山62-1 | 059-271-6001 | 三重県知事許可 第024232号 |
| 塗装工業KST | 津市 | 三重県津市 一身田豊野1406-433 | 059-232-9018 | 三重県知事許可 第024022号 |
| 岡副塗装 | 津市 | 三重県津市 稲葉町2472-33 | 090-3589-2618 | 三重県知事許可 第024240号 |
| ワキタ塗装 | 鈴鹿市 | 三重県鈴鹿市 郡山町2035-1 | 059-372-2533 | 三重県知事許可 第012793号 |
| 三邦塗装株式会社 | 鈴鹿市 | 三重県鈴鹿市 高岡台1-14-7 | 059-327-7133 | 三重県知事許可 第008775号 |
| 大一塗装株式会社 | 鈴鹿市 | 三重県鈴鹿市 高岡町2470 | 059-382-5841 | 三重県知事許可 第023310号 |
国土交通省の建設業者検索で、会社名、許可番号、塗装工事業、有効期間を照合しました。照合日は四日市市の3社が2026年9月21日、津市・鈴鹿市の6社が2026年10月10日です。掲載順は推薦順位ではなく、当サイトとの提携関係も示しません。許可は戸建て施工の品質、価格、保証、補助申請への協力を証明しないため、契約時に再確認します。
三重県内のほかの市町村で制度を探すとき
四日市市では空き家の取得と三世代同居、津市と鈴鹿市では移住者の空き家改修と耐震補強に合わせたリフォームで、外壁が対象になり得ます。県内のほかの市町村は今後このページに追加していきます。それまでは、自治体名と「空き家」「同居」「移住」「耐震」「住宅リフォーム」を組み合わせて検索し、自分の世帯がどの目的に当たるかを各市町の窓口で確認します。
県の支援は市町が補助する場合に限られるため、県のページだけを見て申し込むことはできません。候補の制度が複数見つかったら、同じ工事費を重ねて使えるかを担当課に確かめます。
よくある質問
三重県なら四日市市の制度をどこでも使えますか?
使えません。四日市市の制度は四日市市内の住宅に限られ、津市や鈴鹿市など住宅所在地の自治体資料が必要です。
三重県に外壁塗装の補助はありますか?
ありません。県は外壁改修(塗装の塗り替え工事等)を含む一般的なリフォーム工事への補助は行っていないと明記しています。
二つの制度を同じ工事に使えますか?
四日市市の空き家取得活用補助金は、市などのほかの補助制度を使う工事を対象から除いています。どちらか一方に絞って申請します。
四日市市の外壁はどの扱いですか?
外壁の個別列挙はないが、建物本体の修繕・改修に含まれ、外構や設備単体は除外。個別見積は契約前に照会します。
締切はいつですか?
四日市市は公式ページに個別の締切が示されておらず、先着順で予算がなくなれば終わります。鈴鹿市の空き家リノベーション補助は10月31日が申請期限です。
補助額の上限はいくらですか?
四日市市はどちらの制度も工事費の3分の1で、上限は50万円です。空き家取得は、居住誘導区域などの空き家なら10万円が加算されます。
津市・鈴鹿市で今の家の外壁を塗り替えると補助は出ますか?
出ません。津市の「住まいに関する補助金・助成金」にも、鈴鹿市の令和8年度補助金等シートにも、外壁塗装の制度はありません。耐震補強と同時のリフォーム(上限20万円)は、耐震補強工事の補助を受ける木造住宅に限られます。
古い空き家でも対象になりますか?
四日市市では、昭和56年5月31日以前に建てられた建物は、耐震性が確保されていることなどが条件になります。
出典
- 四日市市公式・四日市市空き家取得活用補助金/三世代同居等支援事業(2026年9月21日確認)
- 津市・住まいに関する補助金・助成金(2026年10月10日確認)
- 津市・木造住宅耐震関係支援制度(2026年10月10日確認)
- 鈴鹿市・補助金等シート一覧(2026年10月10日確認)
- 鈴鹿市・移住促進のための空き家リノベーション等補助制度(2026年10月10日確認)
- 鈴鹿市・木造住宅耐震補強工事等事業補助制度(補強)(2026年10月10日確認)
- 三重県・住宅のリフォーム工事について(2026年10月10日確認)
- 三重県・木造住宅のリフォーム工事補助(2026年10月10日確認)
- 三重県・太陽光発電設備等設置費(個人向け)補助金(2026年10月10日確認)
- 気象庁・四日市の平年値(2026年9月21日確認、鈴鹿市の参考値として2026年10月10日に再確認)
- 気象庁・津の平年値(2026年10月10日確認)
- e-Stat・令和5年住宅・土地統計調査 第9-2表(四日市市は2026年9月21日、津市・鈴鹿市は2026年10月10日確認)
- 国土交通省・建設業者検索(四日市市は2026年9月21日、津市・鈴鹿市は2026年10月10日確認)
- 国土地理院住所検索、Natural Earth海岸線(市役所基準の概算)
